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太陽の手前を横切る練習機のシルエット 国立天文台の望遠鏡が偶然撮影

sorae.jp / 2022年11月23日 20時45分

【▲ 国立天文台三鷹キャンパスの太陽フレア望遠鏡で撮影された太陽と、その手前を横切るT-4練習機のシルエット。2022年11月22日撮影(Credit: 国立天文台)】

【▲ 国立天文台三鷹キャンパスの太陽フレア望遠鏡で撮影された太陽と、その手前を横切るT-4練習機のシルエット。2022年11月22日撮影(Credit: 国立天文台)】

こちらは、国立天文台三鷹キャンパスの「太陽フレア望遠鏡」で日本時間2022年11月22日14時2分に撮影された太陽の画像。中央に見えているのは、航空自衛隊の中等練習機「T-4」のシルエットです。

国立天文台では太陽観測科学プロジェクトの一環として、三鷹キャンパスの太陽フレア望遠鏡を使って日々の太陽活動を監視しています。冒頭の画像は、その観測中に太陽の手前をT-4練習機が偶然通過したために撮影されました。

同プロジェクトによると観測中に飛行機が写り込むことは度々あるものの、これほど鮮明なものはめずらしく、搭乗していたパイロット2名のシルエットも識別できるほどだといいます。

よく見ると、T-4練習機のシルエットは真っ黒ではなく、太陽表面の模様が見えています。この画像はわずかな時間をあけて連続撮影された2枚の画像(※)を合成して作成されているのですが、国立天文台によれば1枚の画像を撮影した時にT-4練習機が通過し、もう1枚を撮影した時には普段どおり太陽の全面が撮影されました。片方の画像にだけシルエットが写っていた2枚の画像を合成した結果、(実際にはあり得ませんが)まるで太陽の表面にT-4の影が落ちているような画像になったというわけです。

※…電離した水素原子が発するHα線(波長656.3nm)よりも0.5Å長い波長と、0.5Å短い波長をフィルターを通して撮影した2枚。ドップラー効果を利用してフィラメントやプロミネンスなどの速度を調べることが目的。

【▲ 国立天文台三鷹キャンパスの太陽フレア望遠鏡で撮影された太陽と、その手前を横切るT-4練習機のシルエット(T-4練習機が写り込んだ画像だけを使用・着色したバージョン)。2022年11月22日撮影(Credit: 国立天文台)】

【▲ 国立天文台三鷹キャンパスの太陽フレア望遠鏡で撮影された太陽と、その手前を横切るT-4練習機のシルエット(T-4練習機が写り込んだ画像だけを使用・着色したバージョン)。2022年11月22日撮影(Credit: 国立天文台)】

また、撮影翌日の11月23日には、T-4練習機が写り込んでいるデータのみを使い、観測波長に応じて着色された画像が同プロジェクトから公開されました。赤い太陽を背景に、機体のシルエットが見事に浮かび上がっています。

なお、太陽観測科学プロジェクトでは太陽フレア望遠鏡で撮影された太陽の画像や太陽の現況をウェブサイトに掲載しており、過去に撮影された太陽を横切る旅客機や国際宇宙ステーション(ISS)の画像も公開しています。

 

※2022年11月24日15時26分:新たに公開された画像(T-4練習機が写り込んだデータのみを使用)を追加しました。

Source

Image Credit: 国立天文台(NAOJ) 国立天文台太陽観測科学プロジェクト(ウェブサイト) 国立天文台太陽観測科学プロジェクト(Twitter)

文/sorae編集部

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