小型衛星用「エレクトロン」ロケット NZでテスト打ち上げへ 月探査レースチームも契約
sorae.jp / 2017年2月17日 9時15分
現在小型人工衛星打ち上げ用の超小型ロケットを開発している、民間企業のロケットラボ社。その初打ち上げに利用される「エレクトロン」ロケットが、ニュージーランドの打ち上げ施設に到着しました。
今回到着した最初のロケットとなる「これはテスト(It’s a Test)」は、数ヶ月以内の打ち上げが予定されています。打ち上げ施設はニュージーランド東部のMahia Peninsulaから。また打ち上げ施設では、さまざまなテストやチェックが数週間にわたって行われます。
従来、超小形衛星は大きなロケットのペイロードに「相乗り」する形で宇宙へと運ばれていました。しかしそれ専用に開発された超小型ロケットなら、より柔軟に衛星の打ち上げスケジュールを組むことができます。またロケットラボ社は自社の打ち上げ施設を所有しているため、さらにその運用は容易となります。
エレクトロンロケットの最大ペイロードは225kg、あるいは150kgを地球低軌道に打ち上げ可能で、2017年の商業打ち上げを目指しています。その打ち上げコストは約550万ドル(約6億3000万円)で、将来的には週1回の打ち上げを予定。さらにNASAとの2018年の打ち上げを契約があるだけでなく、民間初のロボット月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」のアメリカチーム「Moon Express」とも契約を締結しています。
Image Credit: Rocket Lab
■Small-Satellite Rocket Nears 1st Test Launch from New Zealand
http://www.space.com/35730-electron-rocket-nears-new-zealand-test-launch.html?utm_source=rss&utm_medium=rss
■Rocket Lab ships first Electron rocket to launch site
http://spacenews.com/rocket-lab-ships-first-electron-rocket-to-launch-site/?utm_source=rss&utm_medium=rss
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