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「30歳までに2億円貯金して人生あがりたい」逮捕されても立ちんぼを辞めない女性たちの事情。月300万円を手に入れる20歳も

日刊SPA! / 2024年3月18日 15時54分

 一方で、こんな弊害も。

「立ちんぼに間違われやすくなった。今日も新宿駅からの途中で3人に交渉を持ちかけられて怖かった」(16歳女子)

◆「ホテルに入ろうとしたら私服(警察)だった」

 取材班は、逮捕のリスクを顧みず、現在も歌舞伎町で売春する立ちんぼに接触。17歳のカナさん(仮名)は昨年8月から立つようになった。

「家出をきっかけに公園に来て、初日で4人とヤって6万円も稼げたから面白くなって。未成年だからアプリも風俗もできないし、手っ取り早く生活費を稼げるから」

 ネカフェやホテルを転々として生活をするが、カナさんは11月に逮捕されてしまった。

「ネックレスをかけたチャラい男に声かけられて、そのままホテルに入ろうとしたら私服(警察)だった。ホテル前で手錠されて、亀有署まで連れてかれて、夕方から深夜まで取り調べ。もうダルいし眠いしでイライラした」

 取り調べでは、家族構成や立ちんぼを始めた経緯、家出の理由、裏で手を引く共謀者がいないかなどを詰問された。そのあとは少年鑑別所に10日間入り、家庭裁判所での調停にまで発展する。

◆「家に戻る予定ですか?あるわけないじゃん」

「面会に来た両親は『元気にしてる?』って心配してて、怒られると思ってたから安心した。調停では、両親も『今後は娘と何でも相談するようにします』って宣言してたけど、多分そんなことないだろうって思いながら聞いてた」

 悲しいことに予感は的中し、裁判の1週間後に、カナさんは再び公園に戻ってくる。

「親からはたまに生存確認の連絡が来るぐらいで、捜索届を出されないよう適当に返信してる。今は立ちんぼで稼いでるけど、18歳になったらデリヘルとかけ持ちして、お金貯めて一人暮らししたい。家に戻る予定ですか?あるわけないじゃん」

◆月300万円稼ぐ懲りないホス狂い

 20歳のアミさん(仮名)は’23年夏から立ちんぼを始め、月300万円を稼ぐ強者だ。

「もともと風俗やってたんだけど、去年の夏にホスト通いの友達から教えてもらったの。やってみたらピーク時は一日10万円以上いけたし、風俗は写メ日記が嫌だったから立ちんぼに移行した。毎日ホストに行って、担当のバースデーには1200万円使ったわ。あ、私は売掛はしてないよ。稼いだ分を使っただけ」

 実はアミさんも、9月に私服警官に逮捕されていたが、懲りることはなかった。

「一回捕まってから、警察対策を念入りにするようになった。長時間同じ場所に立たないようにしているし、外国人なら絶対警察じゃない。あと冷やかしで来てるおじさんが『アイツ私服っぽいよ』って教えてくれたりする。もう捕まる気はしないよ。仮に捕まっても再開すると思う」

 現在もホストに通うが月100万円以内に節制。貯金は2か月で500万円増えたという。現在はホスト以外に新しく稼ぐ目標ができた。

「女の賞味期限が切れる前に荒稼ぎして、30歳までに2億円貯金して人生あがりたい」

 警察の圧力を嘲笑うかのように、立ちんぼたちは刹那的に春を売り続ける。

【交縁界隈事情通・交縁ハンター氏】
’22年春から週2~3回大久保公園に通い、買春を続ける。界隈ではキングとも呼ばれる。現在は風俗やSNS経由での援交と併用

取材・文・撮影/週刊SPA!編集部

―[消えた[繁華街立ちんぼ]]―

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