「ネットのおもちゃにされてムカついた」盗撮を機に立ちんぼをやめた20歳が“たどり着いた場所”
日刊SPA! / 2024年4月4日 15時53分
写真はイメージです
売春の一大スポットとして知られる大久保公園に異変が起きている。昨年秋から警察が取り締まりを強化し、それに伴うように立ちんぼが激減。ピーク時(’23年9月)は50人弱の女性が並び、その倍ほどの買春客や見物人が群がっていた。かつてこの地で春を売っていた街娼たちはどこへ消えたのか——。
◆昨年末まで立ちんぼをしていた20歳
「昨年の摘発で知り合いが結構捕まったので、怖くなって立ちんぼをやめた。その前は大阪でもやってたよ」
昨年末まで立ちんぼをしていたマナさん(仮名・20歳)は、歌舞伎町にある出会い喫茶に出入りして約2か月だという。
「最初は、立ちんぼやめて定期でついてた客で回して生活できてたんだけど、スマホを替えたら連絡先がわからなくなっちゃった。仕方ないから、キャバクラとかガルバで働いていたけど、もらえる額が少なくてダルくなったから、出会い喫茶に来てみたんだよね。
立ちんぼは、一回で1.5万円が相場だけど、出会い喫茶ではだいたい2万円。単価は高いんだよ。ただ、回転率は全然立ちんぼのほうが良かったな。今日は、2時間いて2人成立。室内だし長居するのは苦じゃないけど」
歌舞伎町には出会い喫茶が5店舗ある。マナさんのように主戦場を移す女性もいれば、立ちんぼと併用する女性も少なくない。
◆「ネットのおもちゃになるのも気分悪い」
20歳を迎えた今、もう立ちんぼには戻るつもりはないそうだ。
「友達からも『もうあそこに立つな』って言われてるし、自分でも『いい大人がこんなことしているのはどうなんだろう……』って思うから。それに、大久保公園周辺で動画を撮るヤツが多いのも、立ちんぼが嫌になった理由。
前に酔っぱらって路上で寝てたら、パンツが見えそうなローアングルで盗撮されて『泥酔ホームレス19歳』みたいなタイトルつけられてアップされてたの。マジでムカつく。5万回も再生されてて、ネットのおもちゃになるのも気分悪い。だから、私はもう立たないって決めました」
そう言い残し、颯爽と“仕事場”へと帰っていった。
◆立ちんぼは女性だけの問題ではない
大久保公園周辺で夜回り活動をするNPO法人レスキューハブ代表の坂本新氏に、最近の実情を聞いた。
「路上の女性の数は、少なくなったように見えるかもしれませんが、私は減ったという実感はありません。警察がいなくなる時間を見計らって立つなど、見えにくくなっただけです。取り締まりは強化されていますが、警察も逮捕だけでは根本的な解決に至らないことを理解しており、逮捕と同時に公的支援につなぐ取り組みもされています」
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
売春疑い日本人の女3人逮捕 韓国で「観光」偽り
共同通信 / 2024年5月11日 18時1分
-
「知らない男に触られた」20代女性の下着を脱がせて奪い、下半身を…年齢40~50代、身長160~170センチ、黒っぽい上着に帽子の男の行方追う 札幌市東区の住宅街
北海道放送 / 2024年5月4日 11時7分
-
「被害女性は震えて泣いていた」埼京線の悪質すぎる痴漢の実態
日刊SPA! / 2024年4月19日 8時49分
-
歌舞伎町のホテルに一斉立ち入り 売春客待ち問題受け警視庁
共同通信 / 2024年4月18日 11時55分
-
時給7000円のデリヘル嬢は80万円の借金が返せない。 第7回 闇の業界の実態、人の心理を突くスカウトマン
マイナビニュース / 2024年4月14日 7時0分
ランキング
-
1愛子さま「夢みる光源氏」展をご覧に 初の単独ご公務、国立公文書館で
産経ニュース / 2024年5月11日 20時56分
-
2栃木・那須2遺体 6容疑者が役割分担、殺害も共謀か
毎日新聞 / 2024年5月11日 19時19分
-
3「前は乗せてくれたのにねえ」電動カートを乗せようとするおばあさんも…バスドライバーが驚いた「スゴいお客たち」
文春オンライン / 2024年5月11日 17時0分
-
4「唐揚げ店の倒産最多」に反論 協会「人気は落ちてない」
毎日新聞 / 2024年5月11日 17時34分
-
5泉氏、立民代表続投に意欲 衆院選態勢に「責任」
共同通信 / 2024年5月11日 19時33分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください