1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

水原一平だけじゃない…日本では違法なのに「スポーツ賭博」に手を出す人が増加中。海外に流出する“日本の賭け金”

日刊SPA! / 2024年4月18日 8時52分

◆すでに2兆円が海外へ。日本での法制化は?

 欧州の大手ブックメーカー3社のうち、2社は日本からの顧客も受け付けている。試しにユーザーの多いアプリをダウンロードしてみると、日本語表示でわかりやすく、違法なサイトとは一見思えない。小林氏曰く、日本から海外のブックメーカーを通じて賭けられている金額は、すでに2兆円近いとも言われるそうだ。

「日本では公営競技が独自に発達し、中央競馬は4兆円を超える産業となっていますが、メジャー競技におけるスポーツ賭博は、より幅広い需要が見込めます。スポーツ賭博を合法化した場合、売り上げは5兆円を超えるとの試算もあり、そうすると1兆円程度の税収は見込めるのではないでしょうか。

ただし、解禁されると、公営競技の売り上げは減少する可能性は高いでしょう。スポーツ賭博の解禁に脅威を感じ、強く抵抗するのは、公営ギャンブル関係者かもしれません。

 現状、日本ではスポーツ賭博に関する民間ロビー団体が結成された段階です。くじの一環として法制化されているスポーツくじ『toto』は、法律成立まで6年。カジノは法律成立まで15年掛かっているので、近い将来での解禁は望めないでしょう」

 見えないところでスポーツ賭博のユーザー規模は拡大している。海外に日本の賭け金が流出している現状をどう考えるか。慎重な議論が求められる。

◆<スポーツ賭博の主な賭け方>

マネーライン……勝敗予想。最も一般的な賭け方

オーバー/アンダー……設定された得点を超えるか・下回るかを予想

ポイントスプレッド……どれだけの点差で勝つ・負けるかを予想

プロップベット……得点を入れる選手など、試合中の出来事を予想

◆<各国のスポーツ賭博の状況>

○ 合法
・イギリス(1961年~)
・ドイツ(2012年~)
・フランス(2010年~)
・イタリア(2006年~)
・カナダ(2021年~)
・アメリカ(2018年~ 一部州は非合法)

× 非合法
・中国(香港とマカオは合法)
・韓国(一部施設では合法)
・日本

【小林 至氏】
桜美林大学健康福祉学群教授。元プロ野球選手。引退後はMBAを取得。球団経営の道へ進む。スポーツ経営やスポーツビジネスを専門に執筆・講演も多数

取材・文/週刊SPA!編集部 写真/産経新聞社
※4月16日発売の週刊SPA!特集「[スポーツ賭博にハマる]最新事情」より

―[[スポーツ賭博にハマる]最新事情]―

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください