なぜ、サンデードライバーはGWの大渋滞を引き起こすのか。運転メカニズムを考察――大反響GWトップ10
日刊SPA! / 2024年4月26日 15時45分
例えば10秒アクセルオフすると、ゆっくりと減速するため、後ろを走っているクルマがそのアクセルオフに気づくのは、アクセルオフ開始したタイミングより数秒後。仮に5秒後だとすると、後ろのクルマがアクセルオフしたとしても、さらに減速している前のクルマに5秒で近づかないようにしなければならないわけで、エンジンブレーキ(アクセルオフ)だけでは対応できなくなります。
◆車間距離を開けても対応できない
渋滞の原因を「車間距離を開けないドライバー」とする研究者がいますが、変なタイミングでアクセルオフするクルマの後ろを走ると、どんなに車間距離を開けても、エンジンブレーキを併用しても、ブレーキを踏まずに走るのは困難。2020年製造の新しめのメルセデス・ベンツの自動運転機能でも、変なタイミングでアクセルオフするクルマには対処(アクセルオフだけで巡航することが不可能)できていませんでした。
時速80kmで走っていたクルマが、不意なタイミングでアクセルオフして60kmまでスピードダウンしたならば、後ろを走っているこっちがそれに気づいてアクセルオフしたとしても、そのクルマに追いついてしまい、結果的にブレーキをすることになってしまうわけです。軽自動車のように、アクセルオフで減速しやすい車種の場合は、それなりに対処できるかもしれませんが、そうでないクルマの場合、どんなにアクセルオフしても、ギアを3速ぐらいにまで落としても、相手に近づいてしまいます。
そして、そのブレーキを見た後ろのクルマに、今度は、こちらが「下手くそ認定」をされるという可能性もあります。
また、不意なタイミングでアクセルオフする人のパターンを解読して、なるべくその人の運転に合わせて走ったとしても、自分の後ろを走っているクルマが、「私を下手くそ」と判断するせいか、一所懸命煽ってくるという場合があります。
結局、前に一定速度で走ってくれないクルマがいる場合、その変なアクセルオフのタイミングに合わせなければいけなく足がつかれますし、後ろからは煽られるという、踏んだり蹴ったりな状況になることがあります。
◆基本ができないドライバーの対処法
一定速度で走ってくれないクルマが前にいる場合、その直後を走るとかなり疲れます。そのため、片側2車線で渋滞しているといったケースでは、そのようなクルマが前にいた場合、一旦違う車線に行き、再度元の車線に戻るなどして、違うクルマの後ろを走るということが効果的だと思います。
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