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元ラブホ従業員が語る裏話。モーニングの目玉焼きを「焼かずに提供する」理由は…

日刊SPA! / 2024年5月5日 8時54分

 前田さんは、全国のラブホ街がどうなのかは知らないが、少なくとも自分が住んでいたラブホ街は普通の住宅地であり、住んでいる人たちも至って普通だったと言う。

◆ルームサービスはレンチンが基本

 前田さんは学生時代、ラブホで清掃員として働いていた。ここからは、ルームサービスの裏話を少々……。少しランクのよいホテルに泊まると、ルームサービスで食事や飲み物を運んでもらえる。もちろん、前田さんがアルバイトをしていたラブホにも、そのようなサービスがあったという。

「とはいえ、シェフはパートの主婦、アルバイト、オーナーです。手の込んだ料理は作れません。提供していたのは、カレー、そば、うどん、パスタ、唐揚げ定食、生姜焼き定食くらいだったと思います。ラインナップでお気づきかと思いますが、レンジで作れるんですよ」

 前田さんも腕を振るうこともあったようで……。

「レンジでチンして盛り付けして出していました。アルコール類も缶ビールや小さな瓶入りの洋酒を提供していました」

 そんななかで、モーニング(朝食)だけは力を入れており、変わったシステムだったそうだ。

「旅館で鍋が出される際によく見る固形燃料を使用して、お客様ご自身で目玉焼きやソーセージを焼いてもらっていたんです。そこに、サラダとロールパン、スープ、希望のドリンクがつきます」

◆モーニングは“おままごと”気分を味わってもらうために…

 前田さんは、なぜ焼いてから提供しないのか疑問に思い、同僚に聞いてみたという。すると、意外にもちゃんとした理由があった。

「あぁ、それはね……。ちょっとした“おままごと”気分を味わってもらうためらしいよ」と言われたとのこと。ラブホを利用する客は、純粋に楽しんでくれるカップルもいれば、来てはいけない人と訪れている場合もある。相手に手料理を作ってあげたくても、作れない人がいるのだ。

「どうやら、せめてウチのホテルでは、本当のカップルもしくは夫婦になったつもりでいてもらえれば……ということらしいです。それを聞いて、何となく納得してしまいました。オーナーがテレビでラブホ特集を見て思いついたらしいですよ」

 ちなみに現在は、同様のモーニングサービスのほかにも、Uber Eatsも呼べるようだ。「配達員は、配達先がラブホの一室だったらビックリすると思いますが……」と締めくくった。

<取材・文/資産もとお>

―[ラブホの珍エピソード]―

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