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部屋に入ると大量の下着や写真が…束縛が激しすぎる彼女の兄の“正体”に戦慄

日刊SPA! / 2024年5月9日 15時53分

 S子さんが、兄や両親に「大切な話がある」とだけ伝えていたため、西田さんが遅れて登場したときには一同が目を丸くして驚いた。とくに兄の驚きはものすごく、グラスを持つ手が震えるなど怒りに満ちていて、食事中は常に西田さんを睨んでくるという始末。

「会話をしていても、常に揚げ足をとろうとしてくるのです。さすがにその食事会では表立っては何も言ってきませんでしたが、連絡先を聞かれました。そしてその日以降、お兄さんから昼夜問わず頻繁に電話がかかってくるようになったのです」

◆調査会社が出した結論は?

 内容は、「S子と別れろ」「お前はS子とは不釣り合い」など、それは1日に複数回にわたった。異常を感じた西田さんは、通話を録音。悩んだ挙句S子さんに聞かせたところ、驚愕して自身の母に相談したいと言いはじめた。

「僕にもついて来てほしいと言うので、いっしょにS子の実家へ。すると、S子とお兄さんは、母は同じだけれど父親が異なる“異父兄弟”で、事情によりA子が2歳のときからいっしょに暮らしはじめたことが発覚しました」

 そして、これまでS子さんに近づこうとしている男性を悪く言い、遠ざけるよう母をそそのかしていたことも発覚する。西田さんのことを「調査会社に依頼して調べてもらったら、とんでもない男だった」などと言い、兄から受け取ったという書類も母が見せてくれたのだ。

「書類に書かれていたことは、すべて事実無根。もしかしたら、お兄さんが捏造したのかもしれません。S子のお母さんも、『もしかしたら…』という違和感はあったようです。真相を確認するため入ったお兄さんの部屋では、S子の写真や下着を大量に発見しました」

 下着は、S子さんが紛失したと探していたもの。さまざまなことが発覚し、西田さんと母は家を出るよう説得し、S子さんも同意した。いまは連絡先も変更し、S子の母から助けも借りながら2人で生活している。もちろん、いまの住まいを兄は知らない。

「真実を知ってからS子は、兄のことを思い返すと気分が悪くなるようなこともあるようです。そして、『あのまま兄の行動に気づかないままだったら、どうなっていたんだろう?気づいてくれて、ありがとう』と、すごく感謝されています」

 S子さんのように、自分の中では“当たり前”や“固定観念”だったことが、実はおかしかったというケースも多々ありそうだ。ただ、真実を捻じ曲げてしまうのも身近な人間なら、そのおかしさに気づいて救うことができるのも近しい人なのかもしれない。

【夏川夏実】
ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5

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