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プロが教える「梅雨入り前に買っておくべき靴」5選。台風、ゲリラ豪雨も怖くない

日刊SPA! / 2024年5月22日 15時52分

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アディダス「ガゼル」。1万5400円。写真は公式HPより

こんにちは、シューフィッターこまつです。靴の設計、リペア、フィッティングの経験と知識を生かし、革靴からスニーカーまで、知られざる靴のイロハをみなさまにお伝えしていこうと思います。
雨で靴が濡れるほど気持ちの悪いものはありません。今日は降雨量のレベル別に足の中を守る防水靴・防水対策についてご紹介します。

◆レベル1 街履きでふつうの雨レベル

雨がしとしとという程度であれば、完全防水の特殊な靴でなくても、防水スプレーで十分ガードできます。「完全防水靴」にありがちな、「中からの蒸れ」も一切ありません。靴売り場に売っている「アメダス」は、スプレーした際の霧が濃くておすすめ。前日と翌朝の「二度掛け」で、効力はさらに高まります。とくにスエードなどの起毛素材の靴だと雨をバチバチにはじくので、おすすめです。

例えばスニーカーであれば、アディダス「サンバ」と、いきたいところですが、世界的な流行で入手困難のため、ド定番の「ガゼル(ガッツレーはドイツ語読み・モノは同じ)」がお勧め。リーズナブルで比較的入手もしやすく、大人が履いてもサマになります。表面が天然革のきめ細かいスエードで、防水スプレーをかけるとへたな防水靴より雨をはじきます。

これはなぜかというと、スエードの表面積はスムースレザー(つるつるした革)の数十倍あるので、フッ素がとりつきやすいからです。オールシーズン使えて、クラシックなデザイン、無駄を省いたシルエットなので、ジャケットスタイルから短パンまで幅広く合わせやすいので、コスパは抜群といっていいでしょう。

防水スプレーが面倒、仕事上長く歩くという方は、パトリックの名作「マラレイン」がお勧め。そもそも1970年代のマラソン用に開発されたスニーカーなので、歩きやすさはお墨付き。ベーシックなモデルはナイロンメッシュですが、こちらはなめしの段階で防水処理を施した牛革を使用しています。どう見ても「スニーカー」ですが、スーツやジャケットスタイルに合わせると、途端に革靴に見えてくるから不思議なものです。紐にまで防水処理が施されているので、防水スプレーをかける手間も要りません。お手入れも汚れを水拭きするだけでよく、色が抜けたら黒の靴クリームで補色すればOK。表面の革と裏地の布の中に何も入っていないので、意外と蒸れません。

◆レベル2 街履きでハードな雨なら

梅雨の土砂降り、ゲリラ豪雨、台風レベルの降雨であれば、街履きでも完全防水のゴアテックス製品を履きましょう。このレベルだと「生活防水」では追いつきません。朝から濡れてしまった靴で一日を過ごすのは拷問です。

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