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広島 4連勝で5割復帰!!宇草がV弾「いいところを見せられて良かった」招待した恩師の前で

スポニチアネックス / 2024年4月24日 5時6分

<ヤ・広>7回、先制2ランを放つ宇草(撮影・尾崎 有希)

 ◇セ・リーグ 広島2―0ヤクルト(2024年4月23日 神宮)

 広島・宇草孔基外野手(27)が23日のヤクルト戦(神宮)に「7番・左翼」で先発し、恩師の見守る前で値千金のアーチをかけた。7回に右翼中段へ均衡を破る2号決勝2ラン。床田寛樹投手(29)が8回無失点の好投で2勝目を挙げ、栗林良吏投手(27)は9回を5個目のセーブで締めた。チームは2分けを挟んで今季最長の4連勝。勝率を5割に戻した。

 快勝の余韻に包まれた神宮。左側を真っ赤に染めた観客席から、地鳴りのような宇草コールが鳴り響く。その輪の中に、両親や常総学院時代の恩師・佐々木力氏(現郁文館監督)らの姿があった。覚悟を決めて臨む5年目。恩師を招待するのは初めてだった。

 「いつまで野球ができるか分からない。来年にはできるか分からないので、来てください…と言いました。一つ、いいところを見せられて良かったです」

 値千金アーチは0―0の7回2死一塁で飛び出した。フォークを見送り2―2とカウントをつくり、5球目の内寄り直球を強振。打球は右翼中段に吸い込まれ、2号決勝2ランとなった。延長11回にサヨナラ弾を放った22年6月22日、阪神戦以来の勝利打点だった。

 「次につなぐことだけを意識した。たまたま。でも良かった。いい反応ができました」

 分岐点はあった。今季初で、2季ぶりの安打を放った16日のDeNA戦。松本凌の外角ツーシームを力感のないスイングで右前へ運んだ時「これでいいんだ」と思えた。昨季1軍出場なしに終わり、「今年ダメなら…」と覚悟を持って臨む5年目。9日に待望の昇格を果たし、冷静に…と頭では思っても、結果を求めると力が入る。

 「どれだけ平常心で臨めるか。テーマは欲しがらない…です」

 以来、打席に立つと5試合連続安打。雌伏の時を経て、再び輝きを取り戻しつつある宇草に、新井監督は「値千金の最高の本塁打を打ってくれた。フリー打撃を見ても打球に強さが出ている。いい感覚をつかみかけていると思う」と絶賛した。

 「ちゃんと戻るところに戻って一日一日、次につなげていければ…という意識が、結果につながっていると思う。1年は長いので気を緩めず頑張りたい」

 法大時代に活躍した舞台で両親や恩師にささげ、かつ勝利を呼んだ最高のアーチ。呼吸を整え、打つ時の頭の位置やタイミングを確認しながら、27歳はまたチームへの貢献を期して明日を見つめる。 (江尾 卓也)

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