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オリックス 田嶋で今季初貯金!「満塁しのぎ男」の本領発揮「気持ちで思い切りいこうと」

スポニチアネックス / 2024年4月24日 5時21分

<オ・西>ファンの声援に応える田嶋(撮影・北條 貴史)

 ◇パ・リーグ オリックス2―1西武(2024年4月23日 京セラD)

 絶体絶命の場面で、投手版「満塁男」の真価を発揮した。4回、2―0から失策で1点を返され、なお無死満塁。同点、逆転の大ピンチでオリックス・田嶋が踏ん張った。若林、外崎を連続空振り三振に仕留めると長谷川は中飛に。リードを守り切って中継ぎ陣につなぎ、チームを今季初の貯金生活に導いた。

 「気持ちで思い切りいこうと思っていました。最低でもチームが勝てるような投球がしたいと思っていたので、結果、ああいう形になって良かった」

 5回3安打1失点(自責0)で今季2勝目。最低限の仕事でも、今の田嶋には価値ある1勝だ。前回の16日楽天戦では初回に2点先制してもらった直後に逆転を許し、3回5失点KO。試合後に中嶋監督から「今のままだったら(次の)チャンスあるのかな、っていう気もしますしね」と厳しい言葉を残された。この日の試合前練習では、その指揮官に自ら歩み寄って話しかけた。「世間話です。普通に」としたが、中嶋監督は「見慣れない光景だと思うんですけど、僕もびっくりした」と苦笑い。それだけ今回に期するものがあったのを感じさせた。

 過去通算2勝3敗、防御率7・09と苦手だった西武戦は、21年4月20日以来3年ぶりの登板。白星は20年7月4日以来4年ぶりとなった。無死満塁を失策による最少失点で乗り切ったことが全てだが、実は満塁機では22年が6打数無安打、昨年も2打数無安打と、ここ3年間、安打を許していない。ここぞの集中力と気持ちの強さで、獅子を封じ込めた。

 3連覇中の王者が今季22試合目にして待望の貯金1。中嶋監督は「1つなのでね。一気に増えるわけではないので、1個ずつ増やしていきたい」と“定位置”への浮上を期した。(山添 晴治)

 《福田猛打ショー》B…福田が2回2死二、三塁からの中前適時打を含む今季初猛打賞の活躍で、田嶋とともにお立ち台に上がった。「とにかく自分のことに全集中してやった結果が付いてきているかなという感じです」。4月13日以降は「1番・中堅」に定着し、リードオフマンの仕事をこなす31歳。中嶋監督も「最近、出塁が非常に多いので。いろんな意味で流れを持ってきてくれる」と頼もしそうだった。

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