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史上最速Vの代償大きかった…尊富士、右足首完治せず夏場所全休へ 十両転落の可能性、史上初の珍事

スポニチアネックス / 2024年5月10日 5時1分

右足首にサポーターを施して稽古場で炎鵬(右)と話す尊富士(代表撮影)

 大相撲春場所で110年ぶりの新入幕優勝を果たした尊富士(25=伊勢ケ浜部屋)が、夏場所(12日初日、両国国技館)を休場することとなった。春場所で痛めた右足首の状態が思わしくなく、9日の稽古後に師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)が明言。平幕優勝の翌場所で初日からの休場は初めて。尊富士は東前頭6枚目のため、来場所は一気に十両へ転落することになりそうだ。

 史上最速10場所で優勝という歴史的偉業の代償は大きかった。右足首じん帯損傷のケガを負った尊富士は、4月末から四股を踏み始めて今月4日からぶつかり稽古を再開。「土俵のケガは土俵で治さないと。どれだけ感覚をつかめるか」と前向きに話していたが、間に合わなかった。この日は右足首にサポーターを施して稽古場に現れたが、腰割りなどの軽い運動にとどめていた。

 師匠の伊勢ケ浜親方は「四股も満足に踏めていない。まだ治っていないから無理」と休場を明言。途中出場の可能性についても否定した。初優勝の翌場所で初日から休場するのは92年名古屋場所の曙以来で、平幕に限れば初めて。全休なら十両転落の可能性も高く、幕内優勝の翌々場所で十両転落なら史上初の珍事となりそうだ。

 師匠は「しっかり治さないと」と完治を優先させる方針。部屋の横綱・照ノ富士も「今場所のためだけではなく1年後どこにいるかが大事」と理解を示した。尊富士本人も4日には「出たい半面、しっかり治さないと不安。かばって(足首以外にも)負担がかかってしまう」と話しており、現在は十両転落を覚悟した上で前を向いているという。角界の将来を担う25歳。この選択は必ず、さらに強くなって帰ってくるための糧となる。 (前川 晋作)

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