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巨大戦力だからこそ…ソフトバンク・小久保監督の“ファーム声かけ視察”の意義

スポニチアネックス / 2024年5月11日 8時3分

タマスタ筑後を視察に訪れた小久保監督(撮影・杉浦 友樹)

 巨大戦力のチームだからこそ大きな意義を持つと感じた。ソフトバンク・小久保監督が10日、今季2度目のファーム視察を行った。

 前回は熊本での試合の翌日に立ち寄り、今回は宮崎での試合の前日に足を運んだ。今や2軍の試合は映像で見られる。もちろん、小久保監督もしっかりとチェックしており、実際のところ試合を見ること自体がメインの目的ではない。この日も多忙の中で視察途中には宮崎へ向かった。

 タマスタ筑後のグラウンドには、朝9時過ぎの試合前練習が始まる時間とともに顔を出している。そこで首脳陣、選手、スタッフと次々と会話を交わす。この日は松山2軍監督ら首脳陣と熱心に意見交換したほか、選手では不振で2軍落ちしているウォーカーや、打撃好調でもチーム事情で1軍に上がれていない柳町、支配下復帰を目指す佐藤直、成長に期待をかける笹川らに声をかけた。

 「日程的に来られるときは来ようというところ。モチベーションを上げたいなんておこがましいことは考えてない。モチベーションは基本、自分で上げるものなので」と言う。それでも毎回、朝イチから球場に顔を出すのは「試合が始まったら、打つか打たないか、抑えるか打たれるか。練習時間中にする会話が一番大事だと思うので」との思いがあるからだ。

 選手からしてもありがたいだろう。ウォーカーは「(2軍での打席を)毎試合、見ているよ」と声をかけられ、現在の取り組みを尋ねられた。巨人から移籍1年目。悔しい2軍調整となっている助っ人は「方向性は間違ってないから引き続きやって欲しいという言葉をもらえた。今やっていることが間違ってない確認ができた。気にかけてもらえるのはありがたいこと」と感謝を口にした。

 それぞれが個人事業主でもあり、選手全員が満足、納得することは不可能。ただ、1年間、同じメンバーだけでは戦えない。立場ごとの違いはあるにせよ、それぞれが前を向いてなければ厚い選手層も生かせなくなってしまう。

 年齢的に決して若くもない記者自らの身に置き換えてみても、見てくれていることが伝わってくる、なにげない上司や同僚からの“ひと言”は正直うれしいもの。戦力補強が活発で1~4軍の巨大組織となっているソフトバンクだけに、対話や言葉の力を大事にする指揮官の言動が大きな力となる気がしている。(記者コラム・木下 大一)

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