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阪神・ビーズリー「父親としてうれしい」 スタンド観戦の長男に届けた自身甲子園初勝利

スポニチアネックス / 2024年5月19日 5時18分

<神・ヤ>ヤクルトに勝利し、笑顔を見せる阪神・ビーズリー(左)と梅野(撮影・平嶋 理子)

 ◇セ・リーグ 阪神1ー0ヤクルト(2024年5月18日 甲子園)

 その勢いは本物だ。2軍で29イニング連続無失点と無双していた阪神先発・ビーズリーが瞬く間に5つのゼロを並べ、今季初勝利を挙げた。

 「いつも通りということを、しっかり意識しながら投げた」

 序盤からギア全開だった。「カットボールとスライダーの軌道が結構似ている。フォークも同じような軌道でいく」。多彩な球種を同じ軌道で投げ分け、1本も長打を許さなかった。5回2安打無失点。手応え十分の72球に「下(2軍)と同じようなピッチングができた」とうなずいた。

 来日2年目。昨年まではタクシーで球場を行き来したが、今年は自家用車の運転も始めるなど、日本での生活にも慣れてきた。チームメートとの距離も近くなり「あれは大物だったね」と振り返るように「ガー」と呼ばれる7、8キロの巨大淡水魚も釣り上げたことのある右腕は、オフに若手やノイジーに声をかけて「釣り大会」も企画。当日の天候不良で中止も、その姿勢、言動を仲間も見てきた。

 今春キャンプは1軍スタートも、右肩の故障で第4クールから2軍リハビリ組へ。「あんな姿は見たことない。声をかけられなかった」と関係者が心配するほど落ち込み、チームを離れていた。

 ようやく巡ってきた1軍でのマウンド。バッテリーを組んだ梅野がワンバウンドのボールを幾度となく止め、昨年ブルペンで多くの時間を共有した救援陣も無失点リレー。“ビーズに勝ちを”――。その合言葉をナインがプレーで体現し、背番号99も快投で応えた。

 昨年8月1日に誕生した長男・ウエスリー君もスタンド観戦。ブルック夫人の出産時に涙を流したパパは「初めて息子がいる前でしっかり投げたのは父親としてうれしい」と笑顔を浮かべた。

 昨季の1勝は8月3日の中日戦(バンテリン)で、救援デビューした助っ人が甲子園で先発勝利を挙げるのは10年メッセンジャー以来。伊藤将、青柳がローテから離脱する中、背番号99が救世主の気配を漂わせた。(遠藤 礼)

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