【高校野球】花咲徳栄のプロ注目右腕・上原堆我が5回参考ノーヒットノーラン 公式戦初先発で大仕事

＜花咲徳栄・日大明誠＞5回ノーヒットノーランを達成した花咲徳栄・上原（撮影・村井　樹）

　◇春季関東大会　2回戦　花咲徳栄10―0日大明誠（2024年5月19日　高崎城南）

　花咲徳栄のプロ注目右腕・上原堆我投手（3年）が公式戦初先発で大仕事をやってのけた。5回参考ながらノーヒットノーランを達成し、「県大会で真っすぐが浮いていたので、低めを意識して、低めに集めることを意識しました結果です」と堂々たる65球を振り返った。

　たった2球種で圧倒した。最速148キロの直球と切れ味鋭いスライダーで5回2死までは完全投球。“完全試合”に期待が集まったが、15人目の打者は振り逃げで唯一の走者を背負った。

　しかし、次打者をスライダーでこの日8個目の三振を奪い記録達成。小学6年以来となるノーヒットノーランを「初先発で緊張したがしっかり調整できました」と喜んだ。

　次戦はこの日の第1試合で4本塁打を含む12安打9得点と打力が自慢の帝京。球場でその凄さは目の当たりにしたが「低めに投げればホームランになることもないので低めを意識したい」と頼れる右腕は頼もしかった。