日米200勝王手ダルビッシュ ブレーブス戦初回を抑え19回連続無失点はメジャー自己最長更新

ブレーブス戦に先発したパドレス・ダルビッシュ（AP）

　◇ナ・リーグ　パドレス－ブレーブス（2024年5月19日　アトランタ）

　日米通算200勝に王手をかけているパドレスのダルビッシュ有投手（37）が19日（日本時間20日）、敵地トゥルーイスト・パークでのブレーブス戦に先発。初回は走者を許しながらも無失点に抑えた。

　本来は18日（同19日）の同戦に先発予定だったが、雨天中止となりスライド先発したダルビッシュ。立ち上がりはアクーニャを三ゴロ、アルビーズを右飛と順調に2死まで奪ったが、3番・オズナに詰まりながらも三塁線を破る二塁打を浴びた。

　それでも昨季、54本塁打、139打点で打撃タイトル2冠に輝いたオルソンを3球で空振り三振に仕留め、0を刻んだ。

　一方、パドレス打線は初回にクロネンワースに8号2ランが飛び出すなど3点を奪い、ダルビッシュを援護した。

　今季ここまで8試合で3勝1敗、防御率2.43。前回12日のドジャース戦は大谷翔平が欠場するも5回2死まで完全投球を見せ、7回2安打無失点で勝利投手となった。試合前の時点で、レンジャーズ時代の2013年にマークしたメジャー自己最長の18回連続無失点中で3連勝中と好調を維持している。

　パドレスのマイク・シルト監督は日米通算200勝を狙う右腕に「素晴らしいマイルストーンだと思う。彼は自分自身をケアし、どのように準備するか理解している。偉大であり意図的であり、技術を高めることに専念している。だから特別な能力を発揮し、レガシー型のマイルストーンをつくりあげることができる」と期待していた。

　ダルビッシュも前回登板後に「なるべく早く達成して気が楽になりたい」と語っていた。過去に日米通算200勝を達成しているのは元ドジャースの野茂英雄（日本78勝、米国123勝＝計201勝）と元ドジャースの黒田博樹（日本124勝、米国79勝＝計203勝）の2人だけ。