次は日本で見たい! RAINBOWの起こした”シンドローム”の答えとは?
THE FACT JAPAN / 2013年7月3日 19時3分
[スポーツソウルジャパン|吉崎エイジーニョ] KARA、少女時代の日本デビューからこの夏で3年が経つ。もっともっと日本のファンに質の高い韓国ガールズグループのパフォーマンスを楽しんでもらうためには……2グループに続く存在が現れ、全体の底上げが必要な時期ではないか!?
その有力候補のひとつ、RAINBOWの韓国での近況を。
6月最終週、アルバム「SUNSHINE」のプロモーション期間を終えた。この週に各音楽番組で“グッバイステージ”を行い、1ヶ月に及びアルバム同タイトルの曲での活動期間を終えたのだ。
今年上半期のRAINBOWの活動コンセプトは"シンドローム"だった。2月14日に「RAINBOW シンドローム」を発表。韓国では1年8ヶ月ぶりとなる新曲『Tell me Tell me』を引っ提げ"カムバック"を果たした。6月4日発売の今回作はサブタイトルが「RAINBOW シンドロームPART Ⅱ」と銘打たれている。1年8ヶ月の空白期間から復帰し、2つのアルバムでシンドロームを起こす。そんな思いが込められていた。5ヶ月間の韓国各種音楽番組での最高順位は3位。同グループとしては過去に2011年6月の『Sweet Dream』で記録したTVの音楽番組最高位と同じだった。しかしその裏ではランキングの数字のみでは計りきれない現象が起きていた。
「見てください!ガラスの向こうには本当に多くの男性ファンがRAINBOWを応援に来ています」2月、出演番組の冒頭でMCからこんな発言が飛び出した。『Tell me Tell me』をリリース直後、音楽番組「M Countdown」の公開トークに出演した際のことだ。確かにRAINBOWのステージを現場で見ると、男性ファンが多いことに気づく。KARA、少女時代が日本で公演する場合、老若男女のファンがいるのに対し、RAINBOWは男性の姿が目立つ。2010年8月のおへそダンスでも有名な『A』、同年10月の『Mach』の頃は「かっこよさ」「セクシーさ」を前面に出した曲が多く、男性に訴えかけるものが多かったのだろう。そんなRAINBOWが今年上半期の2作で打ち出したカラーは「健康的」「かわいらしさ」だった。大きな転換だった。イメージチェンジの成果のひとつだろう。『Tell me Tell me』はいままでにない形での幅広い支持を得た。音楽番組のランキングを決める要素の一つ、「MP3 ダウンロード数」でこんな動きを見せたのだ(ダウンロードサイトのひとつM netのデータ)。2月15日(発売直後) 33位 2月20日 15位2月25日 13位
スポーツソウル本誌を含めた韓国各メディアはこれを「異例の動き」と報じた。韓国でのダウンロード数は通常、スタートの週に動きが悪いとそのまま下降していくケースがほとんど。しかしRAINBOWの場合はこれに逆行して順位が上がっていったのだ。所属事務所側は2月28日、韓国各メディアに対してこんなコメントを残している。「今回は軽快な曲を選び、選幅広い層が気軽に長く聞いていただけることを目指した。これまでとは違うかたちでの支持をいただければという思いが込められていました」
“シンドローム”の第2弾となった「SUNSHINE」も軽快な曲だった。シーズンソングということもあり、活動期間終了後も長く愛されていくのではないか。実際、6月下旬に韓国を訪れると街のいたるところでこの曲を耳にした。シンドロームの答えは、イメージチェンジによる、支持層の拡大だった。
本人たちは、男性人気、女性人気をどう思うのだろう。くしくも6月2日、東京有明で行われたイベントでこんな女性司会者からこんな質問が飛んだ。「同性のファンから応援されるのはどんな気分なんでしょう? 私も女性として気になります」。リーダーのジェギョンが日本語でこう答えていた。
「RAINBOWは7人組だから、いろいろなファンがいます。ヒョニョンちゃんには男性のファンの方がたくさんいるし、ウリちゃんには女子のファンが多いんです。私たちは、男性でも女子のファンでも愛してるー!」(会場から笑いが起きる)
2012年春以来の日本での活動が見てみたいグループだ。以前よりもグレードアップした姿が見られるのではないか。
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