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水原容疑者の行動に「自分と似通っている」 依存症克服した米ファンの経験談、女性の写真悪用も

THE ANSWER / 2024年4月19日 5時13分

水原一平容疑者【写真:Getty Images】

■米スポーツ専門メディアがギャンブル依存症当事者の声を紹介

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手の通訳を長年務めた水原一平容疑者は、銀行詐欺罪で訴追された。大谷の口座から1600万ドル(約24億5000万円)以上を不正送金したとされている。米連邦捜査当局が公開した訴状には、水原容疑者と胴元の生々しいやり取りが掲載されている。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」はギャンブル依存症当事者の声を紹介し、類似性を指摘している。

 訴状によれば、水原容疑者は2021年9月に賭博を始め、約2年間で総額4067万8436ドル(約62億3320万円)の損失を出した。賭けの回数は1日平均25回。胴元に何度も限度額の押し上げを求めていた。ジ・アスレチックは「イッペイ・ミズハラのテキストメッセージの中に、問題ギャンブラーは馴染みある強迫観念を見る」と題する記事を掲載。ギャンブル依存症からの回復を図る26歳の声を紹介した。

 アストロズファンであるサウル・マレク氏がスポーツ賭博を始めたのは大学生の頃。MLBの試合結果に10ドル(約1540円)を賭けて勝利した。その週末には20ドルの賭けに再び勝利。その後50ドル、100ドルと金額は増していき、負けが続いた。「何千ドルと負けていても、毎試合がプラスに戻るための新しい連勝の始まりのように感じた」。心配よりも、大勝が待っているという期待が勝った。

 数か月後には、両親が銀行口座からの送金に気付き、スポーツ賭博のリスクについて話し合った。胴元に払う資金が尽きていたこともありマレク氏は一度賭けを辞めたが、長くは続かなかった。1週間後、胴元がクレジットの上限額を引き上げていたことに気付いた同氏は負けを取り戻すチャンスだと再び賭博を再開。しかし、全敗を喫し、さらに深みにはまってしまう。

■知人女性の写真を悪用して胴元探し「かなり急速にスピードアップした」

 ある胴元でクレジットの上限に達してしまうと、同氏は負債を取り戻すために他の胴元を探してさらに信用賭け。それができる胴元が尽きてしまうと、知人女性の写真を悪用してマッチングアプリに登録。求婚してきた人に賭けられる先を知らないかと尋ねた。「かなり急速にスピードアップした」。大学3年になる前に、負債額は8つの胴元から計2万~2万5000ドル(約308万~385万円)に達した。

 両親の懇願を受け、同氏はギャンブル依存症の自助グループの会合に参加。約6年ほど経つ今も返済を続けつつ、依存症からの回復を図っている。嘘と騙しを重ね、眠れず、自ら命を絶つことも考えたという同氏。「自分の向かって行く方向を考えると、人生に望みは本当になかった」。絶望の日々を乗り越え、現在は自身の経験を全米で語り回る公述人になっている。

 記事は「マレクはミズハラのスポーツ賭博習慣の非道さよりも、それがいかに自分の行動と似通っているかに驚いた」と言及。「彼はミズハラの説明を読んで、自身が胴元と交わした会話を思い出した。所持していないお金を失っているという事実に問題なく対処している快活で気楽な人のように、彼らと旧友のように話していたことを思い出した」と同氏が類似性を見い出していたことを伝えた。(THE ANSWER編集部)

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