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「大谷翔平が特異なのは…」水原一平事件で垣間見えた私生活 ドジャース番記者が改善要求

東スポWEB / 2024年4月17日 11時4分

水原一平容疑者(右)に〝裏切られた〟大谷翔平

【カリフォルニア州ロサンゼルス16日(日本時間17日)発】ドジャースの大谷翔平投手(29)の口座から不正送金したとして銀行詐欺の疑いで元通訳・水原一平容疑者(39)が訴追されたことで、大谷が会見で主張した潔白が証明された。これで開幕直後に発覚して大騒動に発展した違法賭博問題が一区切りだが、同時に早急な修正が求められる重大欠陥も浮き彫りになった。問題発覚後、大谷に厳しい視線を向けてきたドジャースの番記者3人の提言は――。

連邦地検のエストラダ検事は水原容疑者を銀行詐欺容疑で訴追した11日(同12日)の会見で不正な送金の手口などを明らかにすると同時に「大谷は被害者だということを強調したい。送金を許可していない」と大谷は潔白だと強調した。真実が明らかになったことで、「大谷が送金を知らなかったはずがない」という最大の疑問の一つは解消したが、あらためてクローズアップされたのは大谷の金銭や自分の口座に対する無頓着さ、水原容疑者の“大谷支配”、代理人を務めるネズ・バレロ氏による「チームショウヘイ」の穴だった。

オレンジカウンティー・レジスター紙のビル・プランケット記者は「多くのアスリートが、信頼する人に自分のファイナンスを任せる。それが実は信頼できない人だった、という話はこれが初めてではない」と前置きするとこう苦言を呈した。

「ネズがどのくらい大谷の事業に関わっているかは分からないが、何千万ドルもの管理をするのはとても難しく、私は、ショウヘイは一度座ってじっくり、自分にとっても難しい質問をするべきだと思う。もっと、自分の金銭について、しっかり責任と関与を持った方がいいとは思う。確かに1600万ドルは彼にとってはかすり傷程度だが、大人になり、たまには自分で自分の面倒を見るべきだ」

今回の件では大谷の落ち度を指摘する報道も見られたがロサンゼルス・タイムズ紙のジャック・ハリス記者は「学んだのは、大谷が関与したある種の卑劣なギャンブルスキャンダルについてではなく、おそらくこの男がいかに特異なことに集中してこれまでやってきたか。彼は銀行口座を定期的にチェックすることすらできなかったほど野球に熱中していた」とやんわり否定。

その上で「今後は私生活や金銭面などについて、より良いバランス、あるいは少なくともより良い安全策を講じる必要があるということ。野球に集中できるようにするためにもね。今回は、その代表的な例となった」と見直しを勧めた。

米スポーツサイト、アスレチックのファビアン・アルダーヤ記者は「ネズはなぜもっと強く(水原容疑者に口座の開示を)押さなかったのか。確かに、この体制がうまくいっていたから、わざわざ崩す理由がなかったという見方もわかるが、エージェントの仕事はクライアントを守ることで、実際は何かが壊れたから1600万ドルにつながったんだ」とバレロ氏への疑問を口にした。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)や米誌スポーツビジネス・ジャーナル(電子版)は16日までに大谷の代理人事務所CAAが大谷のサポート体制を再編する見込みと伝えた。経理担当、財務マネジャー、会計士、個人ブランドのマーケティング担当などの見直しが考えられるが、詳細は不明だ。

これまで野球にだけ集中し、パフォーマンスで世界の野球ファンを魅了してきた大谷。皮肉なことではあるが今回の事件が自身を見つめ直すきっかけになった。

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