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【阪神】32歳・梅野隆太郎 猛批判から〝勝てる捕手〟と化したアップデートの中身

東スポWEB / 2024年4月22日 5時20分

昨季の終盤戦は悔しい思いをした阪神・梅野隆太郎

阪神は21日の中日戦(甲子園)に3―0(7回降雨コールド)で勝利し、引き分けを挟み6連勝。難敵・立浪竜を本拠地でスイープし、ついに単独首位へ躍り出た。10戦連続2得点以下と、貧打に苦しむ時期を下支えしたのは、言うまでもなく12球団屈指の陣容を誇る投手陣だが、彼らを巧みにリードし続けた捕手陣の奮闘も忘れてはならない。この日の先発・才木の相方を務めたのは梅野隆太郎捕手(32)。つらい時間を乗り越えて〝アップデート〟に成功した背番号2の株価はここにきて再び上昇中だ――。

冷たい雨が降り続ける中、強行された週末のデーゲーム。ぬかるむ足場と滑る指先に細心の注意を払いながら、7回零封の完封勝利を挙げたのは、高卒8年目右腕の才木だった。今季ここまで4試合に登板し2勝1敗。防御率は1・04とチームトップの数字を叩き出している。

その才木と開幕以来バッテリーを組んでいるのが梅野だ。グラウンド整備のため定刻から53分遅れてスタートした難しいゲームとなったが「一番大変だったのは投手。自分としてもいい球を選択肢しながらリードすることができたと思う。いつ雨で中止になるか分からない中、先制点をやらないように、一発を打たれないように配球できたかな」と試合後は充実感を漂わせた。

梅野がスタメンとして出場した試合は、今季ここまで6勝4敗と白星が先行。体を張った「梅ウォール」と称される高いブロッキング技術も健在で〝勝てる捕手〟としての存在感はここにきて再び高まっている。

昨季の春先は、自身がスタメンマスクをかぶったゲームでなかなかチームが勝ち切れず、配球などを巡って一部のファンからはバッシングにも近いほどの厳しい批判を浴びた。8月には不運にも死球を受けて左尺骨を骨折。そのまま戦線に復帰することはかなわず、自身の悲願でもあったリーグ制覇&日本一を達成した記念すべきシーズンは不完全燃焼のまま終わってしまった。

完全復活を期し臨むプロ11年目。打撃面こそ打率1割2分1厘と低調だが、インサイドワークへの評価はチーム内外で良好そのものだ。担当の嶋田バッテリーコーチも「アイツも去年ケガをして悔しい時間を長く過ごしてきたけど、その間にいろいろと勉強してきてくれたなと。打者の反応や、投手のその日の状態を考えながらリードしてくれている」と32歳のアップデートを高評価。雌伏の時を経て、一回り大きくなって戻ってきた背番号2の姿に目を細めている。

酷使してきた肉体は満身創痍。それでも今季こそは正真正銘の「日本一捕手」の座を自身の手でつかみたい。難しい一戦で手にした価値あるこの日の白星を「才木にあっぱれですよ。ナイスゲーム!」と振り返り、梅野はクラブハウスへと引き揚げた。

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