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日本で過去最多の金属窃盗 世界レベルでは「電波塔、線路、鉄橋消失」のケタ違い被害も

東スポWEB / 2024年5月10日 6時18分

インドで鉄橋が丸ごと消失。奥はコンクリート橋(アジアン・ニュース・インターナショナルのXから)

金属窃盗が過去最多となったようだ。警察庁の調べで、2023年に全国の警察が認知した銅線などの金属窃盗事件は、1万6276件で、22年比5908件増だったことが9日、分かった。統計のある20年以降で最多となった。

23年の認知件数の都道府県別内訳は、茨城が2889件、千葉1684件、栃木1464件、群馬1437件と続いた。太陽光発電所の太陽光ケーブルが被害に遭うケースが多い。金属価格の高騰が背景にあるとみられる。

外国人窃盗グループが各地で犯行を重ね、盗んだ金属をまとめて買い取り業者に売却しているという。警察庁の露木康浩長官は「不法滞在外国人の収入源になっていることがうかがわれ、治安上も大きな課題だ」と述べた。

金属窃盗は銅、鉄、アルミニウムなどさまざま。日本では、銅線、側溝の金属製のふた、マンホールのふた、銅像、ガードレール、橋の銘板などが盗まれてきた。世界でも金属窃盗が相次いでいる。

今年1月、米オクラホマ州のラジオ局「K95・5」の高さ約150メートルの電波塔が切り倒され、内部の銅が盗まれた。放送停止となった。郊外の人がいない場所にあった電波塔のため、信号発信できなくなり、初めて破壊されたことが分かったという。被害額は50万ドル(約7800万円)とみられる。

2月には米アラバマ州のラジオ局「WJLX」の高さ約60メートルの電波塔が丸ごと盗まれた。電波塔が一晩で消失したのだ。被害額は10万ドル(約1560万円)。

2月、早朝にドイツのマンハイム中央駅とラムパートハイム駅の間の線路の一部がなくなったことが発覚。運休した。

2年前にはインドのビハール州で18メートル、500トンの鉄橋が丸ごと消失した。灌漑局の職員を装ったグループが老朽化した橋を撤去するとして、3日間かけて橋を解体し、運び去ったという。おかしいと気づいた住民が通報したが、後の祭りだった。コンクリート橋が隣接していたので、住民に不便はなかった。

世界中で金属窃盗が横行し、どんどんスケールがアップしている。日本もその傾向を追うのだろうか。

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