クレジットカード平均利用額は月5万円以上!「カード貧乏」を防ぐ付き合い方とは
LIMO / 2020年2月2日 19時15分
クレジットカード平均利用額は月5万円以上!「カード貧乏」を防ぐ付き合い方とは
消費税増税を境に、キャッシュレス決済の対象店舗も急激に増えてきました。とくに「キャッシュレス・消費者還元事業(https://cashless.go.jp/)(※1)」(2020年6月末までの期間限定)により、最大で5%の還元もあるため、キャッシュレス決済の利用機会が増えたという人も多いでしょう。
ATMに向かう手間も省ける便利な決済方法ですが、ここで気を付けなくてはならないのがクレジットカードの利用額の拡大です。
クレジットカードの利用額に要注意
キャッシュレス決済にはクレジットカードやQRコード決済、電子マネーなどがありますが、多くの人が、もともと利用しているクレジットカードをキャッシュレス決済に利用するケースが多いようです。
クレジットカードは多方面で使える非常に便利なカードですが、ご存じの通り、使い過ぎには注意が必要です。どうしてお金が貯まらないんだろう、なぜか不足する…という時は、クレジットカードの利用額に注目してみましょう。
• 毎月赤字になる金額が大きく変動する
• クレジットカードの請求明細をよく見ていない
• 返済や引き落としで家計が苦しい
無駄使いをしていないつもりでも、なんとなく支払いに使っていませんか。利用額はいつの間にか積み重なっていきます。とくに交通系のSuicaやPASMOを利用していて、クレジットカードからのオートチャージを利用していると、キャッシュレス決済の分も重なって、請求額が急に増えることがあります。
気が付いたら「カード貧乏」になっていた…なんて事態を防ぐためにも、カードの使い方について、改めて確認していきましょう。
【参考】
(※1)「キャッシュレス・ポイント還元事業(キャッシュレス・消費者関連事業)(https://cashless.go.jp/)」 経産省
[1] クレジットカードの月間平均利用金額は5.2万円
大手クレジットカード会社JCBの調査「クレジットカードに関する総合調査2018年度版調査結果レポート(https://www.global.jcb/ja/press/news_file/file/report2018.pdf)」(※2)によると、クレジットカードの保有率は84%で、1人当たりの平均保有枚数は3.2枚。一番多く使うクレジットカードの月間平均利用金額は約5.2万円だといいます。毎月5.2万円ということは、年間で60万円超もの金額に。クレジットカードの利用額は家計を左右するといっても過言ではないでしょう。
【参考】
(※2)「クレジットカードに関する総合調査2018年度版調査結果レポート(http://www.global.jcb/ja/press/news_file/file/report2018.pdf)」JCB
[2] ポイントを貯めることに執着しすぎていない?
買い物のポイントやクレジットカードの利用ポイント。いつの間にか貯まっていると嬉しいものですが、ポイントはあくまでも購入した時の「おまけ」です。しかし人によっては、クレジットカードや会員カードのポイントが気になって仕方がない人もいます。
「本日ポイント還元率2倍!」と聞くと、「じゃあ今日はたっぷり買い物をしなくては損」と考えてしまったり、「ポイントが付くから、あと〇円買おう」と考えてしまったり。
ポイント欲しさに不必要な買い物をしていませんか。また、「クレジットカードで払えばいいや」という思考回路になっていませんか。ちょっと考え直してみましょう。
[3] 必要以上に多数のカードを所有すると総利用額が把握しにくい
用途によって使い分けるために、クレジットカードを複数枚持っている人もいるでしょう。使い分けのために必要なのかもしれませんが、枚数が多くなれば当然、利用明細もそれぞれ別になります。
1枚のカードの請求書で「8万円」と届くと、「今月は使いすぎたかな…」と反省できますが、4枚のカードでそれぞれ「2万円」の明細が届いた場合はなんとなく大丈夫な気がするものです。
カードの引き落としも別日の場合、クレジットカード全体としていくら決済したのかが分かりにくくなってしまいます。クレジットカードを複数枚利用している場合は利用明細をしっかり確認して、全体の決済金額を把握するよう心がけましょう。
クレジットカードとの共存方法 あえて「現金主義」という手段も
頑張って働いて収入もあるのに、カードの返済で毎月苦しいという場合は、意識しないうちに毎月、「使途不明金」が出ている可能性があります。
「なにに使ったかな」と思いつつ、お財布の中身が無いのでATMへ。時にはクレジットカードで支払いを済ませる。このまま使途不明を繰り返していると、支出を全く把握できなくなります。
ここで、キャッシュレス決済から現金主義に戻ってみると家計管理もしやすくなります。例えば、給与の後、生活費をまとめて引き出して、1カ月分の「食費」や「日用雑貨費」「集金分」などをそれぞれ封筒で管理します。クレジットカードでの支払いは「家賃」「保険料」「通信費」「ガソリン代」など、できるだけ固定的な支出の支払いに限定してみるのです。
すると「現金=生活費」「クレジットカード=固定費」と分けることができるため、格段に管理をしやすくなります。
生活用品等を通販で購入している場合は、生活費の中から「Amazonギフトカード」などを店頭で購入して支払う方法もあります。ちょっと手間のかかる方法ですが、家計管理が軌道に乗るまでは地道に管理していきましょう。取り掛かってみると、面白いように家計のことが分かるようになります。収入の水準に見合う生活を取り戻すために、継続できる方法を続けていきましょう。
まとめ
現代では、クレジットカードは現金と並んで主要な決済手段であり、キャッシュレス推進の流れがこのまま加速していけば、クレジットカードで決済する機会はますます増えていくことになるでしょう。だからこそ、まずはしっかり収支を管理することが大切です。クレジットカードを上手に使いこなせる、賢い消費者を目指していきましょう。
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