佐藤優も唸る!池上彰のスゴい新聞の読み方 「毎日11紙を1時間20分」どう読んでいる?

東洋経済オンライン / 2016年12月21日 8時0分

いくつかの問題点はあるものの、まだまだ新聞が圧倒的に強く、優れている点があると語る池上氏の新聞の読み方とは(撮影:尾形文繁、今井康一)

あらゆるニュースをわかりやすく「解説」することで国民的な注目を集めている池上彰氏。世界情勢から政治・経済・宗教まで誰にもマネできない鋭い「分析」を出しつづけている佐藤優氏。

2人が膨大な知識を蓄積し、世の中を読み解きつづけられる「知の源泉」は、彼らが毎日実践している「読み方」にある。

2人の「新聞・雑誌・ネット・書籍の読み方」の極意を1冊にまとめた新刊『僕らが毎日やっている最強の読み方』が発売され、12万部を突破するベストセラーとなっている。

「何を」「どう」読めば、2人のように「自分の力で世の中を読み解ける」のか? 「知識と教養」を身につける秘訣は何か? 新刊『僕らが毎日やっている最強の読み方』の内容を再編集しながら、その極意を紹介していく。

■世の中を「知る」には新聞、「理解」するには書籍

佐藤:池上さんは毎日11紙の新聞に目を通しているそうですね。

池上:はい。毎朝、自宅に届く8紙に加えて、取材や大学の講義などで出かけるときに駅売りで2紙買い、電子版でも1紙購読しています。

佐藤:私も毎日10紙に目を通しています。新聞の発行部数は世界的にも減っていますが、ネットの普及によって、実際の発行部数以上に多くの人が新聞の情報を目にしているんですね。「世の中を知るには新聞がベース」に、「世の中を理解するには書籍がベース」になるというのが2人の共通認識ですね。

池上:私もそう思います。いくつかの問題点はあるものの、短時間で世の中の動き全体を俯瞰できる「一覧性」、そして記者が現場を取材して書いている記事の「正確性」は、他のメディアに比べてまだまだ新聞が圧倒的に強く、優れている点です。

佐藤:では、新聞は「何を」「どう」読めばいいのか。今回は池上さんの「新聞の読み方」を解説してもらいましょう。

池上:まず知っておいてほしいポイントは、「新聞によって、取り上げているニュースそのものが異なる」という点です。

■新聞を読む「大切な大前提」とは?

【ポイント1】新聞によって取り上げるニュースそのものが違う

池上:たとえば、東日本大震災の原発事故後に首相官邸前で行われた「反原発デモ」などは、『東京新聞』は大々的に取り上げ、『朝日新聞』『毎日新聞』もそこそこ大きく扱いましたが、『読売新聞』と『産経新聞』はほとんど、あるいはまったく取り上げませんでした。

佐藤:与党が進める原発再稼動に対して、賛成・反対のスタンスがくっきり表れた形でしたね。ほかにも歴史認識や安保法制、憲法改正にまつわる問題も、新聞ごとに報道スタンスが大きく異なっています。「どの新聞も同じようなニュースを取り上げている」と思ったら大間違いですからね。

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