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わずか2年で「6割値上げ」名物ラーメン店主の激白 インボイスも影響、消費税抜きで1000円の壁超え

東洋経済オンライン / 2023年12月22日 12時0分

わずか2年で「6割値上げ」名物ラーメン店主の激白

ラーメンの適正価格の話題が尽きない。

【写真で見る】実際の「1100円ラーメン」はこちら

ここ数年メディアを賑わせているラーメン「1000円の壁」問題をはじめ、ラーメンの適正価格はいくらがふさわしいのかという話題は、1000円という価格に限らず常に議論されている気がする。

ここ1~2年での水道光熱費や原材料の高騰を受けて、ラーメン店は「理想の価格」などとは言っていられなくなった。高級食材を使うお店やガスで豚骨を炊きっぱなしのお店など、価格高騰のあおりを受けて、今までの価格では同じクオリティを維持できないレベルにまで来ている。

都内の清湯系の名店を中心に1000円以上の価格をつけるお店が少しずつ増えてきていて、都心ではラーメン1000円が珍しくなくなってきた。

博多豚骨ラーメンが「1000円の壁」超えられない訳

その中で「1000円の壁」に後れをとっているラーメンの一つとして、「博多豚骨ラーメン」が挙げられるだろう。

日本の豚骨ラーメンは海外で最も注目されているラーメンの一つ。「博多一風堂」の世界進出をはじめとして、海外に一番広がっていて一番評価されているラーメンは豚骨ラーメンと言っていいだろう。国によっては3000円、5000円をつけているところもある。

その中で、国内の博多豚骨ラーメンはまだまだ安く、「1000円の壁」を超えるどころの話ではない。

「一蘭」の都心の店でもラーメンは980円、「博多一風堂」の都心の店の「赤丸新味」も980円となっている。驚いたところでは、高円寺の人気店「ラーメン 健太」がラーメン1杯1000円となったが、替え玉が無料となっているので、純粋な1000円オーバーとは言えない。

現地博多に食べに行くと、豚骨ラーメンはやはりまだまだ安い。かつての調査ではあるが、「ラーメン1杯に払える値段」は福岡県は全国45位とかなり低い。風土的にも博多豚骨ラーメンの値段が上がりにくかったと言えるだろう。

そんな動きの中で、東京・高田馬場にある「博多ラーメン でぶちゃん」が今年12月1日から博多ラーメンを1100円に値上げした。

約2年で「690円」が12月から「1100円」に

「でぶちゃん」は都内でも人気の豚骨ラーメン店。店主の甲斐康太さんのX(旧Twitter)上での歯に衣着せぬ“ご意見番”的なポストでもおなじみだが、甲斐さんの紡ぐ豚骨ラーメンのクオリティは都内でもトップレベルだ。

筆者が初めて「でぶちゃん」を訪れたのが2021年3月。

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