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2浪阪大「物理学者の夢破れた」彼が歩む意外な道 ジャニーズ問題等の企業リスク扱う准教授に

東洋経済オンライン / 2024年1月21日 12時10分

物理学者を目指した西山さん。現在の意外なお仕事とは(写真:Fast&Slow / PIXTA)

浪人という選択を取る人が20年前と比べて1/2になっている現在。「浪人してでもこういう大学に行きたい」という人が減っている中で、浪人はどう人を変えるのでしょうか?また、浪人したことによってどんなことが起こるのでしょうか? 自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した経験のある濱井正吾氏が、いろんな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張れた理由などを追求していきます。

今回は、2浪で大阪大学工学部に入学した後、首席で卒業。東京大学大学院理学系研究科に進んで電通総研(※現在は電通に吸収合併)に就職し、19年間リサーチ、マーケティング、PR業務などに従事。現在は桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授として教鞭を執っている西山守さんにお話を伺いました。

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ここ数年、パワハラや長時間労働といった旧時代的な体質のある会社は、その実態が明るみに出て、社会的な評判を失うことが数多く聞かれるようになりました。2023年は名だたる大企業の問題が噴出する年となりましたが、中でも世間から注目されたのは、ジャニーズ問題ではないでしょうか。

【写真】筆者と現在大学で教鞭を執る西山さん

メディアでジャニーズ問題など不祥事の解説

今回、お話をお聞きした西山守さんは、19年勤務した大手広告会社で培った知見を生かして2023年に30本以上ものテレビに出演し、ジャニーズ問題の解説をしてきました。

東洋経済オンラインでも『日本企業「ジャニーズからの撤退」に感じる違和感』などジャニーズ問題に関する数々の記事を執筆し、直近では『松本人志氏の性加害疑惑対応に見る「空気の変化」』といった松本人志さんに関する記事も執筆されています。

大学の准教授も務めながら大車輪の活躍を続ける西山さんですが、実は、今の自分があるのは2年の浪人生活が影響しているそうです。

「浪人でできた受験勉強の習慣が、のちの仕事やテレビ出演に役立っている」と語る、彼の浪人生活に迫ってみました。

西山さんは1971年、鳥取県に生まれました。「幼稚園のときに両親が離婚してから母子家庭で育ちました。母は僕と姉を、飲食店の経営や、ミシンのセールスで育ててくれましたね」

「親族に大卒者が誰もいない環境だった」と語る西山さんは、公立小学校・中学校でもとりわけ勉強ができる子どもではなかったと語ります。「定期試験の前しか勉強してなかった」と語るように、中学校の中では、同級生45人中、30番くらいの順位だったそうです。

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