超高額Vision Proでアップルが実は考えている事 アップルの「次の屋台骨」になる可能性は?
東洋経済オンライン / 2024年3月26日 7時30分
コストや重量はもちろん、操作性など、いろいろと改善すべき点はある。だが、Vision Proをつけてみると、四角いディスプレイから空間全体がディスプレイとなった世界の可能性を確かに感じられる。
テレビやPC、タブレットとそれらに使われるディスプレイすべてが1つの機器で置き換えられるとすれば、いくらなら支払うだろうか? 3499ドルは高いかもしれないが、これが1500ドル・2000ドルになると、話は変わってくるだろう。
課題は「頭に何かをかぶる」という不便さ
現状、スマホを置き換えるヒット商品を作るのは、どの企業にとっても困難なことだ。アップルも、ストレートに「ポストiPhone」を作ってはいない。しかし、PCやタブレットなどの世界が変わるなら、スマホもその影響を受けるだろう。
スマホの時代になってもPCはなくならず、健在だ。タブレットという新しい市場も生まれた。それらが変わるとすれば、その市場インパクトは十分に大きい。
アップルは、そういう変化が数年後に来る可能性に賭け、Vision Proを作ったのだろう。メタを含め、他社も発想としては同じようなものを持っているので、彼らに後れをとるわけにはいかない。
課題は「頭に何かをかぶる」という不便さが、新しい利便性をもってしても超えられない可能性がある、ということにある。Vision Proもそのジレンマから抜け出してはいない。
逆説的だが、だからこそアップルは、「今は儲からなくとも、未来を見せるデバイスを世に問う」賭けに出て、突破口を見出そうとしたのではないだろうか。
西田 宗千佳:フリージャーナリスト
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