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「話し方」は言葉のテクニックでは良くならない 「相手の欲求」をつかむ話し方とは?

東洋経済オンライン / 2024年3月29日 15時0分

このように、リピートキーワードから相手の承認欲求を把握することは比較的容易だと言えます。

承認欲求が表れる「割り込みキーワード」

次に相手の承認欲求を把握しやすいのが「割り込みキーワード」です。これは会話の流れに関係なく、唐突に割り込ませてきたキーワードがあれば、そのキーワードに相手の承認欲求が表れていることを示します。

たとえば、友人と集まって最近読んだ芥川賞作品や直木賞作品などの小説の感想を述べ合って盛り上がっているときに、「そういえば僕がフランスに行ったときはさ」と唐突に異質な話題を押し込んでくる人がいます。

このようなときは、自分がフランスに行ったことがあることを知ってもらいたいという承認欲求が表れているのですね。また、ママ同士のランチ会で自分か夫が有名大学出身であることや、子どもが有名大学に合格した話をしたくて仕方ないときは、会話の途中に有名大学の話題で割り込んできます。

「それじゃあ、来月になったらそこの美術館にみんなで行きましょうよ。モネ展やっているらしいわよ」と話していても、「来月は大学の学園祭の時期よね。◯◯大学の場合は─」とか、「学校行事に祖父母が来てくれるのは嬉しいけど対応が大変で……」と話していても「わかるー。うちの旦那も祖父も◯◯大学だから挨拶が大変でー」と割り込んでくるような学歴自慢はよくある例だと思います。

このような例は大概、自分か身内に有名大学出身者か合格者がいて、有名大学出身でない人、もしくは子どもが有名大学を目指している人に対してマウントを取って優越感に浸りたい場合に見られます。

この学歴自慢以外にも、「成功自慢」「能力自慢」、資産・財産・高級品などの「物質的自慢」、有名人や影響力のある人との関係を自慢する「関係自慢」「親族自慢」、特別な体験や冒険などの「体験自慢」など、自慢を感じる場合は、承認欲求が表れているのでとてもわかりやすい例です。誰もが一度くらい気がついたことのある承認欲求ではないでしょうか?

この割り込みキーワードは承認欲求の表れ方が強いので、聞き続けることが本当に必要かを見極めて、親しくなりたい場合はバランスよい対応を心がけることを、おすすめします。

承認欲求が表れる「特別感キーワード」

3つめは「特別感キーワード」です。相手に特別な信頼を持っていることを示して、相手の承認欲求を満たすことができる言葉があります。

特別感キーワードとは、「この話はね、あなただけに話すのだけれども」とか「ここだけの話ですが」などと、これから話す内容がいかに特別な内容であるかを強調するための前置きに使われる「〇〇だけ」とか「実は」「あなたは特別だから」や「誰にも言ってないんだけど」などという特別感を強調するキーワードです。

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