アメリカの話し方教室では「あいづち」を重視する 現地の学生が通うスクールの授業内容とは?
東洋経済オンライン / 2024年4月10日 18時0分
アメリカ人は初対面でもすぐに打ち解けられるイメージがありますが、それは学生時代から「話し方」を体系的に学ぶからです。そして、アメリカの話し方では「あいづち」が非常に重視されます。その理由について、『アメリカの中高生が学んでいる話し方の授業』から一部抜粋・編集してお届けします。
①「推進あいづち」のパターン
私はこれまでアメリカで現地の学生が通うコミュニケーションのスクールを何度も視察し、そのエッセンスを自身のメソッドに取り入れています。
そんなアメリカのコミュニケーションのスクールで重視されているのが「あいづち」です。「あいづち」は会話が盛り上がるために、非常に重要なのです。
例えば、あいづちの一つに「推進あいづち」があります。「推進あいづち」は、相手に話を続けるように促すあいづちです。したがって、推進あいづちを使えば、相手はもっと話を続けよう、話を広げようと思うようになります。
よく使われるのは、「もっと聞かせてください」や「もう少し詳しく教えてください」「はい、続けてください」などですね。他にも応用として「それでどうなったんですか?」や「次に何が起きたんですか?」「結局どうなりましたか?」なども使えます。
他のあいづちも、基本的に相手の話を促す役割を持っていますが、推進あいづちはその役割が特に強くなります。しかも単に話を続けることを促すだけでなく、話を広げたり深掘りしたりすることを促すこともできますので、会話を盛り上げやすいあいづちです。
相手の様子を観察しながらあいづちを打つ
ただし、推進あいづちにも注意点があります。このあいづちもあまり連用してしまうと、「それで? それで?」と相手を急かす状態になってしまうのです。
したがって、他のあいづちの合間に使うようにしてください。また、これはあいづち全般に言えることですが、相手の話の節々で毎回あいづちを入れると少々鬱陶しくなります。場合によっては相手の話の腰を折ってしまうことにもなりかねません。
また、話し手によってはじっくりと考えながら多めに間を取って話す人もいますから、そのような相手にはあえてあいづちを打たずに黙って待つほうがよい場合もあります。
したがって、あいづちは、相手のペースや間の取り方なども観察しながら打つようにしましょう。場合によっては、非言語表現だけで黙って頷くだけのほうが好感を持ってくれる場合もあるでしょう。
特に、聞き手が複数人いるときは、皆がいちいち声に出してあいづちを打っているとうるさく感じられますので、このような場合は心の中に言葉を浮かべ、実際には頷くだけで十分です。
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