ファミレスが「時代遅れ」になってきてる深い理由 ガストもサイゼも…国内店舗数はジワジワ減少
東洋経済オンライン / 2024年4月11日 12時0分
『花束みたいな恋をした』は、ファミレスの物語だ。坂元裕二が脚本を書き、2021年に公開された同作は、主人公2人の甘く、苦いラブストーリー。それは、ファミレスでの告白からはじまり、ファミレスでの別れ話で終わる。
ちなみに筆者はこうした「ファミレスでだらだらするシーン」が出てくる物語を「ファミレス文学」と呼んでいるが、本作は「ファミレス文学」の代表格といえるだろう。
学生が社会人になっていくときの心の動き、そしてある種の「子どもだった自分たちへのノスタルジー」を多分に含んだ本作は、深夜のファミレスで過ごした時間が、どこか夢のような、幻のような空間だったことも表している。ファミレスで、恋人とだらだら話した時間は、もう戻ってこない。本作を見終えたあとに感じるのは、そんな気分だ。
そして、現実に、そんな「だらだらできたファミレス」は過去のものになっているのかもしれない。
苦境に立たされるファミレス
日本ソフト株式会社が発表している統計データによると、2023年、ファミレスの数は前年比で店舗数が1.8%減少している(前年は3.1%減)。同サイトによると「上位4チェーンは揃って減少 増加チェーンも勢いが弱まる」とある。「ファミレス」という業態自体が、厳しい局面に置かれていることがわかる。
【画像】時代に合わなくなっていくファミレス…何に変わる?(13枚)
ちなみに上位4チェーンは、ガスト、サイゼリヤ、ジョイフル、ココスで、いずれも日本を代表するファミレスチェーンである。全体としての店舗数を見ると増えているところもあるのだが、これは海外店舗を含んだ数字。国内店舗数だけを見ると、どれもジワジワと減少しているのだ。カップルがファミレスで会話をする、なんて光景も少しずつ減っているのかもしれない。
コロナ禍で、飲食業は大きなダメージを負った。ファミレスもその例外ではなく、特にガストは2022年に100店舗を閉店するなど、痛手が大きかった。最近ではコロナ禍からの回復もあって業績は上昇気味であるが、店舗数ベースで見ると、厳しい局面に置かれていることは変わらないようである。
ファミレス離れが顕著にわかる「すかいらーくHD」の動き
実際に、ファミレスチェーンの内部では、どのようなことが起こっているのか。詳しく見てみよう。ここで取り上げたいのは、「ガスト」や「ジョナサン」を運営する「すかいらーくホールディングス(HD)」だ。
この記事に関連するニュース
-
5時間待ちも、「中目黒のスタバ」が繰り出す仕掛け ここで生み出されたアイデアが全国の店舗に波及
東洋経済オンライン / 2024年4月27日 13時30分
-
高原リゾートをイメージした、ゆとりの癒し空間が福島県に初出店!「むさしの森珈琲 郡山コスモス通り店」 4月26日(金)オープン
PR TIMES / 2024年4月25日 12時45分
-
【Z世代が選ぶ】「一番好きなカフェチェーン店」ランキング - 1位はスタバ、2位は近年躍進のあのカフェ!
マイナビニュース / 2024年4月18日 8時0分
-
「ドトール」と「スタバ・コメダ」で明暗分かれる。“一杯300円の喫茶店”は中途半端な存在に
日刊SPA! / 2024年4月6日 8時53分
-
高原リゾートをイメージした、ゆとりの癒し空間「むさしの森珈琲 千葉駅前店」4月3日(水)オープン
PR TIMES / 2024年4月2日 16時45分
ランキング
-
1バイク名車列伝 第8回 ホンダ「NSR250R」は今でも大人気! 最終モデルが価格高騰中?
マイナビニュース / 2024年5月1日 11時30分
-
2値上げ広がる中、ドンキが“マジの値下げ”。斬新な内容と、唯一の弱点をレポ
女子SPA! / 2024年5月1日 8時45分
-
35万8000人の移住希望者が選ぶ「移住したい都道府県」ランキング! 2位「鹿児島県」、1位は?
オールアバウト / 2024年5月1日 20時35分
-
4イオンモールで販売「シフォンケーキ」にカビ発生、5000個回収へ “下痢”の報告で調査中……出店企業が謝罪
ねとらぼ / 2024年5月1日 19時45分
-
5GWにアウトドアを楽しむために! 40代がやってはいけない「アウトドアのNGスタイル」
オールアバウト / 2024年4月27日 20時15分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください