北陸新幹線「敦賀駅」、在来線乗り換え時の憂鬱 いつまで続く?開業のめでたさも中くらい
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 6時30分
九州などでは新幹線で流動が大いに活発化した一方、区間によっては高速バスが攻勢を強めた。しかし、北陸では今のところ、それもない。と言うのは、関西〜北陸間ではほぼ全線で時速130km運転を行ってきた「サンダーバード」が東海道新幹線のごとく圧倒的で、高速バスはごくわずかな路線と便しかない。その速度、所要時間の面では金沢や富山は新幹線により磨きがかかる。果たして運転手不足に悩む中で、バス事業者は動きを見せるのかどうか。
敦賀の乗り換えの状況を首都圏で考えてみると
敦賀を発車した「サンダーバード」は、すぐにループ線を巻いて敦賀の街を見下ろした後、県境の深坂トンネルで福井から滋賀へ。すでに高速運転に移った列車は近江塩津から湖西線へ。琵琶湖の西岸に延びる高架線には、比良山系の側に設置された防音壁が絶え間なく続く。真っ白い色からして設置からまだ年月は浅いとわかる。
今回の北陸新幹線ダイヤでは、在来線特急と接続する列車として北陸地方内で完結する「つるぎ」が大幅に増発された。”比良おろし”や関ヶ原の雪などに影響されやすい在来線特急の遅れを、東京直通の列車との接続として東北・上越新幹線も錯綜する首都圏に持ち込んでは至ってまずいためのダイヤ上の工夫である。それと合わせて、在来線特急の遅れ自体を減らす取り組みも行われているのだ
そうした車窓を見つつ、やはり大きな思いが脳裏に浮かぶ。敦賀の乗り換えはいつまで続くのか。敦賀―大阪間に新幹線がつながっていない事実は、東海道新幹線が熱海で止まり、東北・上越新幹線が宇都宮や高崎で止まってしまっているに等しいと考えると、首都圏の人々にもその重大性がわかるのではないだろうか。
鉄道ジャーナル編集部
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「大丈夫でしたか?とお声がけをしたい。でもうかつに聞くことは…」“全線復旧”した能登半島の鉄道が抱える“ほんとうの復旧”までの距離
文春オンライン / 2024年5月20日 6時0分
-
日本一数が大きいのは「何番ホーム」? “同率1位”の駅が新たに登場 実際そんなにホームあるの…?
乗りものニュース / 2024年5月6日 9時42分
-
70億円の赤字想定 北陸新幹線・延伸ともに爆誕した「ハピラインふくい」の今後を占う
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月30日 7時30分
ランキング
-
1好天に恵まれた大型連休。人出が伸びたと思ったら全国の88%で減少、コロナ5類移行後初なのになぜ? 一番活発に動いた人たちは…大規模データの分析から判明
47NEWS / 2024年5月23日 10時30分
-
2トヨタが日本初の営業利益5兆円超 今期は減益で足場固めの年に
財界オンライン / 2024年5月23日 7時0分
-
3損保4社の個人情報、競合他社に漏えい…加入者の氏名・証券番号・保険の種類・保険料など
読売新聞 / 2024年5月23日 19時26分
-
4ホテルメッツ、宿泊者も気づかぬ「超地道な改善」 快適を極める「引き算」の妙、3つの点から探る
東洋経済オンライン / 2024年5月23日 7時20分
-
5ファンド提案に反対決議=来月総会、社長解任案に対抗―北越コーポ
時事通信 / 2024年5月22日 21時31分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください