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「東大→東大院」アイドルの"超壮絶すぎる青春" 自称「落ちこぼれ」だった雲丹うにの"転機"は?

東洋経済オンライン / 2024年4月29日 7時30分

小学校から高校にかけて、部活に入っていなかった反動か、ふと「クラス以外の団体生活を経験しないとヤバい」と危機感が募った。

ただ、体育会系のサークルは「運動が苦手」でムリ。

迷った末に「かわいいモノ、かわいい女の子が好きだし、かわいいダンスなら練習すればできるかも」と考えて選んだのが、有名アイドルのコピーダンスサークルだった。

慣れないダンスの大変さはありつつ「ひとつのステージを複数人で作り上げるこの感覚を、みんなは青春時代の部活で経験していたんだ」と痛感。

まるで、青春時代を取り戻すかのように。

年に2度ある文化祭(五月祭・駒場祭)、大学対抗女子大生アイドルコピーダンス日本一決定戦「UNIDOL」の計「年4回」のステージに向けて、仲間とともにレッスンへと励み、汗を流す喜びを思う存分に味わった。

東大でのキャンパスライフでは「自由」を手に入れた。

大学卒業後は、東大大学院農学生命科学研究科へと進学。就職活動をしなかったのは「社会人になりたくない」と思ったから、いわゆる“モラトリアム”だ。

大学4年生で、かつて世話になった高校時代の恩師を訪ねた際に「大学卒業後の進路」を相談。

恩師の「せっかく東大の理系学部に入学できたんだし、大学院へ進んでみれば。社会人になってしまったら、大学院には進学しづらくなるよ」との言葉が、背中を押した。

親元を離れるために「就職して、行方をくらますか…」

大学院では、関心が「動物」から「植物」へと移った。ただ、「遺伝子工学」と取り扱う分野は変わらず。2年間の研究生活を経て、2022年3月に修了して“修士”の学位を得た。

当時、すでに“プロのアイドル”としてステージデビューも果たしていたという。その流れは、やや複雑だ。

アイドル“雲丹うに”として活躍する現在の所属グループ「Mirror, Mirror」が結成されたのは、2021年夏頃。

大学院の修了直前、2022年1月にグループは初ステージを迎えていた。

さらにさかのぼって、2021年秋。雲丹は、大学院の新卒として「秋採用」の就職活動もしていたとは驚く。

本音では就職したくなかった。しかし、厳しい両親のもとでは「アイドルになった」とは言えない。

そんなある日、実家では史上初の家族会議が開かれて「あんた、就職どうするの?」と聞かれた。

返す言葉もなく、内心で「いったん就職して、行方をくらますか……」と自問自答。

早く就職活動を終わらせようとして「東大院卒の肩書が重宝されそうな有名企業」に絞って「3社ほど」にエントリーした結果、大手銀行の内定を得た。

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