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越谷レイクタウン、武蔵野線の「予想以上の実力」 意外に多いイオンレイクタウンへの鉄道利用

東洋経済オンライン / 2024年5月8日 7時30分

レイクタウンという名称は、昔からこの地域が浸水に悩まされたことに対処すべく、調整池を設けたことに由来する。

大相模(おおさがみ)調整池という、神奈川県にありそうな名前は、越谷市でもっとも古い寺である大聖寺の不動明王像が、相模国の槻の木(つきのき=ケヤキの古名)を使い彫刻したものであることにゆかりがある。近くの地名は相模町であり、大相模小学校・中学校もある。

イオンレイクタウンのリニューアルは、昨年から来年にかけて3年間行われる予定で、今後は埼玉県との間で締結した基本協定に基づき、大相模調節池の水辺について、地域と連携して魅力向上などの検討を進めていくという。

越谷レイクタウン駅は相対式ホーム2面2線を持つ高架駅で、地上に改札口があり、北口と南口がある。バス乗り場もある北口は、駅を出るとすぐ右側にイオンの入り口がある。ここから専用通路が道路をまたぎ、kaze棟2階につながっている。

アウトレット棟は通りを挟んでkaze棟の北側にあり、アウトレット棟の東にmori棟が位置する。駅からmori棟の端までは直線距離でも約1kmあるから、隅々まで歩き回ると歩行距離は数kmに達してしまう。そのため駅北口とイオンモールmori棟を結ぶ無料シャトルバスが出ているほどだ。

対照的に南口は、小さなロータリーがあるだけで、バスは乗り入れていない。ただしこちらも越谷レイクタウンのエリアの一部であり、周辺には住宅が立ち並んでいる。越谷レイクタウン駅が、通勤通学のための駅でもあることを教えられる。

武蔵野線の利用割合は?

ではイオンレイクタウンを訪れる人の中で、武蔵野線を使ってくる人はどのぐらいいるのだろうか。イオンモール広報グループに聞くと、「平日は15%、休日は17%」という答えが返ってきた。

ショッピングモールというと、従来は市街地から離れた場所に設置されることが多く、来場者の交通手段はもっぱらマイカーだった。それに対応して広大な無料駐車場が用意されていることも特徴だった。

イオンレイクタウンの駐車料金は、最初の5時間無料、以降30分につき100円で、映画などを楽しむ人以外は無料で済むはずだ。それを考えれば平日でも15%という数字は、筆者の予想以上だった。

休日のほうが数字が大きくなるのは、レジャー目的で遠方から来る人、施設周辺での渋滞を懸念する人が多いからではないかと推測している。

増床した部分は元駐車場だったが、ニュースリリースでは駐車場数は減っていない。今回は「比較的利用が少なかった駐車場に増床棟を建設し、減少分は臨時駐車場を確保することで、渋滞対策をしている」(イオンモール広報グループ)とのことだ。

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