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初心者の個人投資家こそ「高配当株」狙うべき理由 「高配当×高成長」で"2度おいしい"投資のコツ

東洋経済オンライン / 2024年5月10日 8時30分

しかし、高配当株の場合は、株価が暴落している時こそ喜んで買えるようになります。なぜなら高配当株は株価が低くなるほど配当利回りが上がるからです。

投資資金に対して、どのくらいの配当をもらえるかを表す指標を配当利回りと言います。たとえば、株価が1万円で配当金が200円の銘柄があれば、配当利回りは200円÷1万円=2%になります。

ところが株価が下落して、5000円になった場合、配当利回りは200円÷5000円=4%に引き上がります。同じ銘柄の配当でも、株価が下がれば下がるほど、リターンが上がるのでお得になります。

私は高配当株を狙うときに配当利回り4%~5%をできる限り基準にしていますので、株価が上がってしまって利回りが高くない銘柄は、手を出したくなくなります。

これが高値掴みの防止になり、逆に配当利回りが高い暴落期にだけ株を買うインセンティブになるのです。

とはいえ、単に高配当株だけを狙う投資スタイルには弱点があります。

高配当であるとは、長年業績が安定している証ですが、言い換えれば、会社として成熟しており、成長性が低いとも言えます。

実際、高配当株で人気のNTTや電力会社、JT(日本たばこ産業)などは、毎年業績も配当金も安定していますが、爆発的には成長していません。株価の動きもゆっくりというケースが多いです。

株価の動きがゆっくりということは、それだけ安心感があり素晴らしいことなのですが、せっかく自分の大事な資金を投じていくわけですから、長年保有するほど大きく値上がりしてくれた方が嬉しいですよね。

実際、日本の高配当株の中には長期で株価が大きく伸びるケースが多々あり、10倍以上になる銘柄もたくさんあります。

たとえば、防衛産業に属する三菱重工業(7011は、2020年には株価が約2000円まで下がったのが、好調な業績と防衛予算の増額などもあり、3年間で株価が4.25倍に急騰しました。

2020年時点で配当利回りが3.5%程度だったところ、配当金自体も75円から160円になる見通しで、2倍以上となります。2020年当時の株価からすると利回りが7~8%になっています。

このように、高配当株の中には長年業績を上げ続け、配当金もそれに応じて増額し、気づけば当初投じた資金に対して信じられないリターンをもたらしてくれる銘柄が多数存在します。

高配当株の投資スタイル

しかもその間、いちいち株価チェックをしたり、チャート分析をしたりする必要はありません。そのため、仕事や日常生活に時間を十分に使えますし、投資にかける精神的なコストを考えても、最もコスパの良いやり方になります。

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