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車界隈がザワついた「アルファロメオ」のデザイン 新型ジュニア登場で「トナーレを再評価」する訳

東洋経済オンライン / 2024年5月14日 12時0分

ジュニアはアルファロメオ初となるBセグメントのSUVとして登場(写真:Stellantis)

アルファロメオからひさびさのコンパクトなモデル、「ミラノ」が4月10日に発表された。

【写真で見る】大胆だけど「らしさ」が希薄? アルファロメオの新型ジュニアとトナーレとの比較

ところが、わずか5日後には「ミラノという名前が法律で禁止されている」とイタリア政府の発表があったことから、「ジュニア」に車名を変えるという声明を出した。

デビュー直後からお騒がせのニューモデルだが、エクステリアデザインに対するコメントも賛否両論で、クルマ好き界隈を騒がせている。

ニュースリリースによると、ジュニアのエクステリアデザインは、このセグメントにおけるデザインの基準を再定義し、冷徹な合理主義から完全に離れ、しなやかで刺激的なデザインを目指したとのことだ。

フロントは「レジェンダ」と「プログレッソ」のバリエーションを用意した伝統の盾型グリル、3連LEDマトリクスヘッドランプなどにより、大胆で力強い個性をさらに引き立て、リアは1960年代のスポーツカー「ジュリアTZ」を彷彿とさせる「コーダトロンカ(断ち落としテール)」を取り入れたという。

【写真】アルファロメオ「ジュニア」のデザインを詳しく見る(60枚以上)

つまりアルファは、「大胆で刺激的なデザインを目指した」ということになる。盾型グリルやコーダトロンカなどの伝統的なディテールを取り入れてはいるものの、グリルの中にロゴマークの絵柄を展開したり、リアエンドの縁にコンビランプを仕込んだり、これまでとはまったく違うディテールに挑戦している。

過去にも賛否を巻き起こしてきたアルファ

アルファのデザインが賛否両論だったことは、過去にもある。1962年に発表された初代ジュリアのセダンは、「醜いジュリア」というあだ名がついたほどだし、1989年にデビューしたスポーツカーの「SZ」は、強烈なフォルムから「イル・モストロ(怪物)」と呼ばれた。

それでもジュニアに違和感を抱く人が多いのは、最近のアルファのエクステリアデザインが、過去の名車のエッセンスを上手に現代化した、まとまりのある姿だったことも大きいのではないかと思っている。

2024年現在、アルファは我が国で、Dセグメントセダンの「ジュリア」、SUVの「ステルヴィオ」、CセグメントSUVの「トナーレ」をラインナップしている。ジュニアはトナーレの下、Bセグメントに位置するSUVだ。

もっとも新しいのは、2023年に日本に上陸したトナーレだが、そのエクステリアデザインは、ジュニアとはかなり違う。それはニュースリリースを見ても明らかだ。

ジュリアや8C、ブレラのエッセンスも

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