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「iPhone毎年値上げ」驚く人が見落とす"カラクリ" どっちがお得?数値化力を身に付ける思考法

東洋経済オンライン / 2024年5月17日 11時20分

毎年値上げされるiPhone。そのカラクリとは(写真:UPI/アフロ)

大人になってからも、何かを計算することに対して、苦手意識を持ち続ける人も多いでしょう。一方で、計算ができるようになると、世の中の見え方が大きく変わります。『東大式 数値化の強化書』を上梓した、現役東大生の永田耕作氏が、具体例を挙げながら数値化の面白さ、有用性について紹介します。

ハンバーガーも牛丼も値段が上がる

ここ最近の日本では、物価高騰が進み、さまざまな商品や、サービスの「値上げ」が進んでいます。

【写真】『東大式 数値化の強化書』(永田耕作著)では、さまざまなシチュエーションを交えながら、「数値化力」を鍛えるコツを紹介

街中にある飲食店の状況を見てみましょう。人気ファストフード店のマクドナルドでは、2019年9月までハンバーガーが100円(税込み)で提供されていましたが、今では170円(税込み※一部店舗を除く)で販売されています。

ほかの飲食チェーンの状況も見てみると、人気牛丼チェーンの吉野家では、今から10年前の2014年には並盛の牛丼が1杯280円(税込み)で提供されていましたが、今では468円(税込み※店内価格)で販売されています。

食べ物のジャンルを問わず、直近10年で物価が1.5〜2倍に跳ね上がっている計算になるのです。

この値上げの大きな原因の1つとして、円安の影響が挙げられます。食べ物だけではなく、スマートフォンの値段も上がっています。

日本でも利用者が多い、Apple社のiPhoneは毎年新作が発表されていますが、年々値上げしているというニュースを耳にする方も多いでしょう。

しかし実は、商品自体の値段が大きく上がっているわけではないのです。

調べてみると、iPhoneの値段は2021年9月に発売した「iPhone13」(128GB)も、最新の「iPhone15」(128GB)も同じく799ドルであることがわかります。

機種が新しくなるにつれて、大きな容量の端末が作られているため、その容量に応じて、値段が上がることはありますが、iPhoneの基本の値段は変わっていないのです。

では、なぜ日本で買うと高くなってしまうのか。その理由も、紛れもなく「円安」にあります。

日本円とドルの為替の推移を調べてみると、iPhone13が発売された2021年は1ドル114円台で推移しており、当時の価格で9万円ほど。2024年は150円台に突入したことで、iPhone15は12万円近くに跳ね上がってしまいました。

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