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「将来の夢はサラリーマン」に若者が感じるギモン 野球選手や医者に憧れた頃から夢が変わるなぜ

東洋経済オンライン / 2024年5月22日 7時20分

将来の夢は?と聞かれたら何と答えますか?(写真:maruco / PIXTA)

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こんにちは、将来の進路について質問させてください。僕は大学に入学したばかりの者ですが、将来なりたい職業がどんどん小さくなっていく、という現実にぶつかり、葛藤しています。

小学生の頃は野球選手や格闘家になりたかったですし、中学生や高校生のときには医者やユーチューバーに憧れた時期もあります。ところが現在はといえば、自分に何か特技があるわけではないので、サラリーマンになるという進路しかないように思えます。

現実的といえばそうなのかもしれませんが、夢があるかというとそうではない気がします。なんだか自分がどんどん小さくなってきているような気がして、心配しています。周りも同じような感じですし、普通なのかもしれませんが、将来の夢がサラリーマンというのは普通なのでしょうか? またどうしたら、楽しい将来像を描けるでしょうか?

NT 大学生

サラリーマンをひとくくりで考えない

まず職業上の区分として、サラリーマンとそれ以外、という誤った認識を捨てたほうがよいでしょう。

サラリーマンという職業はご存じの通り、存在しません。

いわゆる月給を勤務先からもらう、という意味においてサラリーマンという言葉が作られたのかもしれませんが、それは決して職業ではありません。

月給を勤務先からもらう、という意味においては、例として挙げていただいている、医者の中でも勤務医は同様ですから、サラリーマンとみなされる可能性もあるのです。

それは、大手事務所に所属する公認会計士や弁護士も同様です。

また、俗にいうサラリーマン、または会社員といっても、メーカー勤務、出版社勤務、商社勤務、金融機関勤務、など業種によってだいぶ異なりますし、大企業・中小企業といった違いもあるでしょう。

したがって、サラリーマンとして1つにくくることの意味はありませんし、そう考えてしまうことで、それぞれの職業のディテールを見ることなく、思考が停止してしまうのは、非常にもったいないです。

さて、そのうえで「どんどん夢が小さくなる」とのことですが、これは小さくなっているのではなく、現実的になっているのであり、極めて普通のことです。むしろ誰もが通る道でしょう。

なぜそうなるのでしょうか。

それは小学生や中学生といった、職業に対するイメージをあまり持てない時期や、また自分自身の中での、そして社会の中でのアイデンティティが確立していない時期においては、自分が何者かもわかっておらず、加えて将来何者にでもなれる、という夢を持てるのが普通です。

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