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首都圏―栃木“第三のルート”めきめき成長中!? 「常磐道からまっすぐ100km」構想の最終地点は今 宇都宮LRTからの“夢の続き”

乗りものニュース / 2024年5月11日 12時12分

宇都宮高根沢バイパス「野高谷立体」。完成がかなり近づいている(乗りものニュース編集部撮影)。

東北道と新4号国道に次いで、首都圏と栃木を結ぶ「第三のルート」がパワーアップしつつあります。栃木県内に残る最後の未開通部、そこに至る“ボトルネック交差点”の解消に向けた動きが進んでいます。

立体ドーン! 陸橋ドーン! 築堤ドーン! 宇都宮高根沢バイパス

 2024年現在、栃木県内で国道408号「宇都宮高根沢バイパス」の工事が進んでいます。宇都宮市内から北の高根沢町にかけて、鬼怒川の東岸を南北に結ぶ国道408号のバイパスです。

 同バイパスでは目立った工事が3か所進行しています。ひとつは、2023年に開通した宇都宮ライトレール(以下LRT)も鉄道用の陸橋で跨いでいる野高谷町(のごやまち)交差点の巨大立体、もうひとつは県道宇都宮向田(むかだ)線バイパスをまたぐ「板戸ランプ」の立体化工事、そして現在の終点から国道4号に至る未開通部の建設です。

 野高谷町交差点の立体(野高谷ランプ)は2024年度の開通予定で、4月末現在、構造物はほぼ完成といったところ。車両用の3灯信号の下に、矢印信号が4つも並ぶという複雑かつ巨大な交差点をまたぎます。周辺渋滞の根本原因となっている箇所でもあり、立体化による渋滞緩和に期待がかかっています。

 さらに、現在の終点である県道16号「宝積寺バイパス」から国道4号までの未開通部1.3kmでは、JR宇都宮線が通る谷底をまたぐ橋の工事が進行中。その先は一気に鬼怒川沿いの低地へと下がっていく河岸段丘の地形ですが、そこから国道4号に向かって田んぼのなかに巨大な築堤も姿を現しています。

 このルートはいわば、東北道、国道4号(新4号国道)に次ぐ、首都圏と栃木を結ぶ「第三のルート」になります。

GWなどの東北道の猛烈渋滞に光が?

 宇都宮高根沢バイパスは地域高規格道路「常総・宇都宮東部連絡道」の一部に位置付けられています。

 この「常総・宇都宮東部連絡道」は、常磐道の谷和原IC(茨城県つくばみらい市)から国道294号・408号・4号を北上し、東北道 矢板IC(栃木県矢板市)までの約100kmを直線的につなぐというものです。

 国道294号の茨城県内は全線4車線で、栃木県真岡市(旧二宮町)に残る2車線区間も、2025年度には4車線化する見込みです。そこから宇都宮市を結ぶ国道408号のバイパス「鬼怒テクノ通り」は、最高速度80km/hに設定された高規格な一般道ですが、ここでもさらに交差点の立体化が進められていて、2025年度に開通予定です。

 宇都宮高根沢バイパスから矢板ICまでの国道4号も4車線で整備されています。ここまでが「常総・宇都宮東部連絡道」の区間です。なお、矢板IC以北の国道4号は急に幅が狭まって2車線になるものの、ここもやはり4車線化が進められています。

 たとえば東京駅を起終点として栃木を行き来する場合、「常磐道+常総・宇都宮東部連絡道」ルートは一般道区間が多く時間がかかるものの、実は距離のうえでは東北道、新4号国道よりも短くなります。

 ゴールデンウイークなどの多客期、福島方面から東北道の上り線を走ると、栃木県内で渋滞が始まり、埼玉県内はビッシリということもあります。その渋滞しやすい区間に差し掛かる前の矢板ICで下りて、「常総・宇都宮東部連絡道」を使い首都圏を目指すというルートも選択肢に入ってくるかもしれません。

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