「世界の終わりに飛ぶ飛行機」後継機 ベースは大韓航空の中古機に決定!? やはりボーイング製に
乗りものニュース / 2024年5月16日 11時12分
アメリカ製であることを考えるとこれしか…。
747-8は生産終了のため中古購入か?
大韓航空が所有するボーイング747-8の5機が、アメリカの航空宇宙会社シエラ・ネバダ・コーポレーション(SNC)に売却される予定であることが2024年5月8日、ロイター通信の報道で明らかとなりました。
ロイターによると、SNCが大韓航空から購入予定の中古機体は、2024年4月26日にアメリカ空軍と契約を結んだE-4B「ナイトウォッチ」の後継機開発に利用される可能性が高いようです。
E-4Bは、ボーイング747-200Bをベースに開発された機体です。核戦争・大規模災害などで地上から指揮が執れない場合に備え、大統領や国家指揮権限の保持者および指揮幕僚を搭乗させ、空からアメリカ軍を指揮できるよう造られており、「Doomsday Plane(終末(世界の終わり)の飛行機)」とも呼ばれます。
後継機に関してはボーイングが引き続き担当すると有力視されていましたが、2023年12月1日にコンペから外れたことがアメリカ空軍によって報告され、最終的にSNCが130億ドルの契約で、4機あるE-4Bを全て置き換える予定となりました。
SNCは現時点で、大韓航空の中古機体を後継機開発に使用するかどうか明言していません。だた、後継機のベース機としては4発機が求められており、現状アメリカ製だとボーイング747シリーズしかありません。さらに同シリーズは2022年をもって生産を終了しており、現状入手するには中古機を購入するしかありません。なお、大韓航空からの売却完了は 2025年9月になる予定です。
ちなみに、E-4Bの後継機は2019年に発足したアメリカ空軍管轄の「サバイバブル・エアボーン・オペレーション・センター(SAOC)」で使用されますが、調達数に関してはE-4Bよりも増える可能性があり、一部報道では8~10機になるともいわれています。そのため、SNCの中古機購入は今回で終わりではなく、どこかの航空機会社から追加購入する可能性もあります。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
なかなか「飛べない」大韓・アシアナ航空合併…手続き進まず、6月にすべて持ち越し
KOREA WAVE / 2024年6月4日 12時0分
-
「世界の終わりに飛ぶ飛行機」東京に着陸! 突然やってきた目的は?
乗りものニュース / 2024年5月30日 18時12分
-
秘密のベール少しだけ明らかに! 史上初の第6世代機「B-21爆撃機」米空軍がテスト模様を公開
乗りものニュース / 2024年5月24日 8時42分
-
「LCCは安いから機体も古いよね~」←実は正反対!? あえて「ピカピカの機体」導入し、退役も早い! そのメリットとは
乗りものニュース / 2024年5月17日 16時12分
-
「飛行中に“鮭”が機体にぶつかりました」なぜ!? “鳥”以外の「なんとかストライク」 そのレアケースとは
乗りものニュース / 2024年5月16日 16時12分
ランキング
-
1夏の車の暑さ対策! フロントガラスにパッと開いて使う「3COINS」傘式サンシェードが便利すぎる
オールアバウト / 2024年6月14日 21時15分
-
2「大谷豪邸報道」「ポツンと一軒家」に覚える"不安" 上空から自宅を映すことの危険性を日本人は知らない
東洋経済オンライン / 2024年6月14日 19時0分
-
3トラブル急増の美容医療、シワやたるみを取る施術で白内障の報告も…厚労省が有識者検討会設置へ
読売新聞 / 2024年6月14日 19時38分
-
4本当は不要な出費だった…!トイレの修理代7万円が「0円だったかも」と言い切れるワケ
日刊SPA! / 2024年6月14日 15時51分
-
5「歓迎すべき」「失踪助長の可能性」、増える関西の外国人材 受け入れ新制度に期待と疑問の声
産経ニュース / 2024年6月14日 20時35分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください