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季節の暦「二十四節気」まとめ

ウェザーニュース / 2023年4月5日 5時36分

ウェザーニュース

二十四節気(にじゅうしせっき)は、一年の太陽の黄道上の動きを視黄経の15度ごとに24等分して決められているものです。日本の旧暦(太陰太陽暦)では、季節を表すために用いられていました。

全体を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けた24の期間を「二十四節気」といいます。二十四節気はその瞬間を指すこともあれば、そこから始まる期間を指すこともあります。

春の二十四節気

立春(りっしゅん) 2月4日頃立春は二十四節気の一番はじめの節気で、暦の上ではここから春とされています。


雨水(うすい) 2月19日頃

雨水は徐々に寒さの緩む日が増えてくる頃で、降ってくるものも雪から雨に変わり始める頃です。積雪地域でも雪解けが始まり、本格的な春向かっていく期間ともいえます。


啓蟄(けいちつ) 3月5日頃
啓蟄は、暖かさによって冬の間は地中で冬ごもりをしていた昆虫などが地上に出てくる頃とされています。


春分(しゅんぶん) 3月21日頃
春分は春の節気の真ん中にあたり、春分の日の前後3日間、合計7日間が「春の彼岸」です。春分の日は「彼岸の中日(ちゅうにち)」でもあります。また、春分の日は太陽が真東から昇って真西に沈む、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日です。


清明(せいめい) 4月5日頃
清明は春の穏やかな日差しを受けて、天地万物が清々(すがすが)しく、明るく見える時季です。そのため、生命力にあふれ、樹木も動物も活力がみなぎるように見えます。


穀雨(こくう) 4月20日頃
穀雨は春の最後の二十四節気で、晩春にあたる時季です。穀雨とは「春雨が降って百穀(ひゃっこく)を潤す」の意で、百穀はいろいろの穀物のことをいいます。つまり、この時季に降る雨はさまざまな穀物を育ててくれる恵みの雨なのです。

夏の二十四節気

立夏(りっか) 5月5日頃

立夏から暦の上では夏が始まります。現代では本格的な夏の到来はまだ先ですが、若葉が茂り、日差しも強くなるなど、夏の気配が感じられるようになる頃です。


小満(しょうまん) 5月21日頃
小満は太陽を浴びて草木が周囲に生い茂り、万物が活き活きと成長していく頃という意味合いで、立夏のあとに訪れます。田植えが終わり、水田にやわらかな緑の早苗が揺れる時季でもあります。


芒種(ぼうしゅ) 6月5日頃
芒種は「芒(のぎ)」のある穀物の種をまく時期という意味で、芒とはイネ科の植物に特有の、実の外殻(がいかく)にある棘(とげ)のような突起のことです。現代では芒種は梅雨に入る時季と重なりがちで、湿気の多さを感じ始めるころでもあります。


夏至(げし) 6月21日頃
夏至は、北半球では昼が最も長く、夜が最も短い日です。太陽の高さが1年で最も高くなるため、正午ころの影の長さが1年で最も短くなります。


小暑(しょうしょ) 7月7日頃
小暑は夏が本格化する頃で、日に日に暑さが厳しくなっていきます。梅雨明けの時季もこの頃が多くなります。小暑と大暑の期間をあわせて「暑中」といい、相手の健康を気遣って、暑中見舞いを送る時季でもあります。


大暑(たいしょ) 7月23日頃
大暑は一年を通して、最も暑さの厳しい頃と言われています。近年では40℃前後まで気温が上昇する猛烈な暑さとなる日もあります。

秋の二十四節気

立秋(りっしゅう) 8月7日頃

立秋は暦の上では、秋が始まる日とされています。ただ、秋を実感できる方は少なく、近年は特に暑さの厳しいタイミングです。厳しい暑さが続く中、秋の兆しや気配を探したくなりますね。


処暑(しょしょ) 8月23日頃
処暑はだんだんと暑さが落ち着いて、収まってくるころとされています。暦の上ではすでに秋に入っていますが、最近では厳しい残暑が続いている状況かもしれません。それでも、朝晩など幾分涼しい日も出始めます。


白露(はくろ) 9月7日頃
白露は秋の気配がだんだんと色濃くなっていく時季です。夜間や早朝は気温が下がり、草木の先や花に露がついて、白く光って見える頃と言われています。9月に入り、朝晩を中心に秋の気配を感じられるようになってきます。


秋分(しゅうぶん) 9月23日頃
秋分の日は春分の日と同じく、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日です。太陽は真東から出て、真西に沈みます。暑さ寒さも彼岸までという言葉があるように、気候も過ごしやすい日が多くなります。


寒露(かんろ) 10月8日頃
寒露は晩秋から初冬の冷たい露が降りる頃を表し、だんだんと朝晩は冷え込みが強くなり、一日一日と深まる秋が感じられる時季です。


霜降(そうこう) 10月23日頃
霜降は文字どおり霜が降りるようになる頃で、北海道や山間部などでは、実際に霜が降り始めます。朝の冷え込みが強まる日には氷点下になる日も出てくる時季です。

冬の二十四節気

立冬(りっとう) 11月7日頃

暦の上では立冬から冬の始まりとなり、冷たい北風"木枯らし"が吹いて冬を感じ始める時季です。寒い冬を乗り切るための冬支度を始める頃と捉えても良いかもしれません。


小雪(しょうせつ) 11月22日頃
小雪は北国や山沿いでは雪が降り始める頃。まだしっかりと積もるほどの雪になるところは少ないものの、空気がだんだんと冷たくなって冬本番への歩みを感じられそうです。


大雪(たいせつ) 12月7日頃
大雪は本格的な冬へと移り変わる時季で次第に寒さが厳しくなります。雪の降る日が増え、積もる頃とされています。ただ、現代にあてはめると雪のピークはもう少し先と言えそうです。


冬至(とうじ) 12月22日頃
冬至は暦の上では冬の真ん中ですが、本格的な冬の寒さや厳しさは、この冬至のころから始まります。一年の中で最後に来る二十四節気で、北半球では「夜が最も長く、昼が最も短くなる」日でもあります。


小寒(しょうかん) 1月6日頃小寒は寒さがいっそう厳しくなるころです。小寒と大寒をあわせた期間は「寒中」や「寒の内」などと呼ばれ、小寒の初日は「寒の入り(かんのいり)」ともいいます。


大寒(だいかん) 1月20日頃
大寒は春の「立春」から始まる二十四節気の中で一番最後のものにあたり、一年の中で寒さが最も厳しい頃といわれています。

参考資料など

国立天文台 ホームページ(https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/faq/24sekki.html)

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