【ECLプレビュー】優勝候補イタリア勢は逃げ切りなるか？ 16強懸けたPO第2戦

写真：Getty Images

ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)決勝トーナメントのプレーオフ2ndレグが23日に開催される。ECLグループステージ2位通過8チームと、ヨーロッパリーグ(EL)の3位敗退8チームで争われるプレーオフ第2戦の展望を、注目カードを中心に紹介していく。

◆ECLプレーオフ2ndレグ
▽2/23(木)
《26:45》
クルージュ vs(AGG:0-1) ラツィオ
ドニプロ-1 vs(AGG:0-1) AEKラルナカ
パルチザン vs(AGG:1-0) シェリフ
アンデルレヒト vs(AGG:0-1) ルドゴレツ
《29:00》
ヘント vs(AGG:0-1) カラバフ
バーゼル vs(AGG:0-1) トラブゾンスポル
レフ・ポズナン vs(AGG:0-0) ボデ/グリムト
フィオレンティーナ vs(AGG:4-0) ブラガ

◆連覇狙うイタリア勢は逃げ切りなるか

Getty Images

---

14カ国のクラブが参戦するラウンド16進出を懸けたプレーオフは、5大リーグに所属するクラブがわずかに2クラブとやや地味な顔ぶれとなった。その中で昨季初代王者に輝いたローマに続き、連覇を狙うイタリア勢に注目が集まる。

セリエAで熾烈な上位争いに絡む今大会優勝候補のラツィオは、今プレーオフでルーマニア王者のクルージュと対戦。1週間前にホームで戦った1stレグでは前半序盤のDFパトリックの一発退場で厳しい戦いを強いられたが、前半終了間際にセットプレーから主砲インモービレが決めたゴールで先制に成功。後半は数的優位を武器に攻勢を仕掛けた相手の攻撃を何とか無失点で凌ぎ切り、1-0のスコアで先勝した。また、週末のセリエAでは格下サレルニターナ相手にインモービレのドッピエッタの活躍で2-0の勝利を収め、リーグ戦4試合ぶりの白星を奪取。公式戦2連勝と良い状態で敵地へ乗り込む形となった。

一方、フィオレンティーナはポルトガルの強豪ブラガと対戦。戦前には接戦が予想されたが、敵地での初戦に4-0で圧勝。前半終盤にFWヨビッチのゴールで先制に成功すると、後半立ち上がりにラフプレーで相手に退場者が出ると、以降はヨビッチとFWカブラウが2ゴールの共演をみせ、ホームでの2ndレグを待たずしてほぼ突破を決める形となった。

その他の対戦カードではゴールレスドローとなったレフ・ポズナンvsボデ/グリムトに加え、前述のラツィオを含め6試合が1-0の僅差となっており、今回の2ndレグでも拮抗した戦いが予想される。

大地震に被災したトルコの期待を背負うトラブゾンスポルは、エモーショナルなホーム開催のバーゼルとの初戦をDFストリーガー・ラーセンのゴールで1-0と勝ち切り、突破へ王手をかけている。

一方、ウクライナ国民の期待を背負うドニプロ-1はAEKラルナカを相手に初戦を0-1で落としたが、ホーム扱いとなるスロバキア開催の第2戦での逆転突破を目指す。