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一眼レフカメラ初心者が、簡単にボケ味のある写真を撮るには(ママのための写真術2)

Woman.excite / 2015年8月3日 4時15分

写真

コンパクトカメラで撮影した写真と一眼レフで撮った写真の、もっともわかりやすい違いは「ボケ味の表現力」にあります。


© itsmejust - Fotolia.com


対象だけがくっきりと写り、背景はボケている。なんともいえない味があって、素敵ですよね。そんな写真を撮りたくて、一眼レフを買う人は少なくありません。

しかし、そんな写真をうまく撮るには、こまかくあれこれ設定をいじる必要があります。調節手動ですべての数値を調節して撮影していくのは、初心者にはまだ難しい…。

そこで今回は、一眼レフ初心者が、簡単にボケ味のある写真を撮るにはどうすればよいかについてご紹介します。

ボケ味のある写真を撮るための、もっとも簡単な方法
オートモードでカメラを構えてシャッターボタンを半押しすると、ファインダーを覗いた時にAFフレーム(測距点)という四角い点のようなものが見えるでしょう。

これは撮影する際にどのポイントでピントを合わせるかを示してくれているもの。 シャッターボタンを半押しすると、「ここにピントを合わせますよ」と部分的に光って教えてくれるのです。

しかし、これだけでは、本当にピントを合わせたい、ねらった部分にピントが合わないことがあります。

本当はケーキにピントを合わせたいのに、手前にあるコーヒーにピントが合ってしまうなんて、よくあること。 このような場合は、自分でどこにピントを合わせるかを決める必要があります。 そのための方法は以下の通りです。

まずは、フォーカスエリアを選択します。 AFフレーム選択を、画面の真ん中で常にピントが合うように切り替えましょう。
そして、ピントを合わせたい被写体の一部分(ねらった部分)をファインダーの中央に持ってきてシャッターを半押し、もしくはカメラ機種によっては、AFロックボタンを押します。 こうしてピントを合わせたいところにフォーカスを合わせて、ピント位置をロックします。
ピント位置をロックしたままカメラを動かし、自分の好きな構図にしてから、シャッターを深く押して撮影します。

この時、くれぐれも注意したいのは、カメラを真横にだけ動かすこと。 遠ざけたり近づけたりしてしまうと、せっかく合わせたピントがずれてしまいます。 被写体との距離は変えずに、素早くシャッターを押しましょう。

このフォーカスエリアの選択とフォーカスロック機能が使えるようになれば、初心者でも数値の調節なしにピントを手早く調節できます。

ですが、あまりに被写体に寄り過ぎて、レンズの最短撮影距離を上回ってしまうと、ピントがまったく合わなくなることがあります。そんな時は、一旦被写体から少し離れて、ピントを合わせ直しましょう。


絞りと焦点距離を調節して、ボケ味のある写真を撮る
カメラは絞りが開くほど(F値が小さくなるほど)ピントが合う範囲が狭くなり、立体感ある、ボケ味のある写真を撮ることができます。

反対に、絞りが閉じれば閉じるほど(F値が大きくなるほど)ピントが合う範囲が広くなり、平面的でくっきりした写真が撮れるというわけです。



レンズの焦点距離でボケ味を出す
最後にもうひとつ。 ボケ味を出した写真を撮るためにはレンズの絞り(F値)と同じくらい 、「焦点距離」というものが、とても大きな要素を占めます。

焦点距離は、使用するレンズによって異なります。焦点距離のミリ表示が小さいほど広い範囲を写すことができ、大きいほど遠くのものまで大きく写すことができるようになっています。
つまり、この焦点距離が長ければ長いほど、同じ絞りでも大きなボケが作りやすくなるというわけです。

少し離れた場所に立つ子どもの写真に焦点を合わせて撮る場合は、焦点距離によって背景の写り方が変わり、写真そのものの雰囲気を変えることができるので、いろいろ試してみましょう。

もしも、2本レンズを持っていて「どちらのほうが、ボケ味が強く出るかな?」と思った時は、有効径を計算してみましょう。有効径は下記の計算式で出すことができます。

レンズの焦点距離(~~mm)÷F値(F~~)=有効径

この有効径が大きければ大きいほど、ボケが大きく出ると覚えておきましょう。
たとえば、F値=F10で、焦点距離が35mmのレンズと12mmのレンズで有効径を比べると、

35mmレンズの有効径は、35÷10=3.5
12mmレンズの有効径は、12÷10=1.2

つまり、この場合、35mmレンズのほうが、ボケ味が大きく出ることがわかりますね。

パパやママが難しい顔をして、カメラの調節に四苦八苦しながら写真を撮っていると、子どもたちはカメラを意識してしまい、自然な表情を撮影しにくくなってしまいます。

撮影前に軽く練習をして、少しでもボケ味の出し方に慣れてから、本番の撮影に望みましょう。
(森山亜美香)

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