子どもが発熱! 仕事と看病をどう乗り切る? ママたちの体験談【働くママの応援歌 Vol.6】
Woman.excite / 2017年2月22日 21時0分
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キャリアコンサルタントの上田晶美です。風邪の季節は「はたママ」(働くママ)が特に苦労するときですね。子どもが発熱、急遽会社を休まなくてはならない… 仕事と子どもの看病でママたちは疲労困憊、自分までダウンしかねません。
みんなはこんなとき、どうやって乗り切っているのでしょう? 先輩ママたちの体験談をご紹介します。
■「いつになったらお子さんは丈夫になるの?」(A子さんの場合)
中小企業に勤めていたA子さんは女社長のこの言葉にがっくりきて、退職を決意したといいます。
「いつになったら、あなたのお子さんは丈夫になるの?」
子どもたちが次々と風邪をひいて、お休みが続いていた時のこと。A子さんも職場に申し訳なく、身をほそーくして周囲に「すみません」を繰り返し、自分自身も看病疲れでヘロヘロになっていたところ、社長のこの一言にもう我慢の限界が来たといいます。
「はじめは社長も、『子どもは病気をするものだからね』なんて言ってくれていたのに。つい本音がポロッと出た感じなのでしょうね。それは今思えばのことで、その時は私自身も肉体的にも精神的にも限界に近いところだったので、プチッと切れてしまった感じでした」
誰もが通る、子どもの病気による急な早退やお休み。「子どもの病気で休むので、自分の具合が悪い時に休んだことはありません」なんていう「はたママ」もいるくらいです。
みなさん、どうやって乗り越えているのでしょうか?
■「パパとの “看病リレー” で対応」(B子さんの場合)
「どうしても病院に連れていくのは私の役目になりますね」とB子さん。子どもの病気の様子などを医師に説明したり、いつもの薬のことなどがわかっているのはママのことが多いからのようです。その代り、パパには仕事を早退してきてもらい、バトンタッチするのだそうです。
つまり朝はママが仕事を遅刻して子どもを病院に連れていき、薬や飲み物を準備して家に連れ帰って子どもを寝かせる。パパは一旦出社するが仕事の段取りをつけて早退して帰り、ママとバトンタッチして看病する、という看病リレー。
仕事の繁忙によっては、逆のことがあってもいいでしょう。二人とも丸々一日休むのでなく、半日ならば職場への迷惑が少なくて済むし、意外と目立たないといいます。精神的にも楽ですね。
そうして、パパにもおかゆくらい作れるようになってもらいたいものですね。妻が病気になったときにお弁当を買ってくる夫では困りますから。今はレトルトのおかゆもおいしいですが、病気のときにおかゆを作ってくれた思い出というのもよいものではないですか?
子どもも病気のとき、「ママが絵本を読んでくれた。パパがおかゆを作ってくれた」という思い出が残り、後になれば苦しかったことよりも優しく看病してくれたことを覚えているかもしれません。もちろん重篤にならないことが大事ですが。
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■「病児保育付きの医院へ」(C子さんの場合)
C子さんは出版社にお勤め。激務のため、さぞかしお子さんの病気の時は大変だっただろうと思ったら、「うちの近所の内科医には別棟が託児施設になっていて、病気の子どもを預かってもらえました」といいます。
子どもを連れていった病院でそのまま看病してもらえるのです。究極のワンストップ医院ですね。子ども自身も寒い中、具合の悪いところを病院だ薬局だと連れまわされなくて済むので、負担が少なくて済みますね。治りも早いかもしれません。そんな病院がたくさんできるといいのに、と思います。
■「この子の母親はどうしたんだ?」(筆者の場合)
これは私(筆者)の経験なのですが、娘が病気のとき、祖父母に頼んで病院へ連れて行ってもらったら、医師から「この子の母親はどうしたんだ?」と母(祖母)が叱責されたそうです。そのことがいまでも忘れられません。子どもの健康管理は母親の務めという固定観念があったのですね。
確かに食事を作るのはお母さんという家が今でも多いでしょうから、役割分担としては家族の健康管理は母親の役目のことが多いでしょう。私の場合も三人の子どもを医者に連れていくのはほとんど私の役目でした。しかし、たまたまどうしても外せない仕事があって祖母に頼んだ際に、こう言われたのです。
子どもの健康を願わない親はいません。子どもの健康が第一です。ただ、病気の急性期でなく、さほど危険のない時期であれば、仕事の都合をつけられないときには、人に頼むことも仕方ないでしょう。いまどきのお医者さんには、そのような固定観念で母親を中傷することがないように願います。
三人が小さかった頃は、病院に行かない月はなかったくらいです。次々に家の中で感染するし、最後は自分にまでうつります。ノロウィルスが回ってきて、吐いて下してが夜中続いて、トイレの前で寝たことも一度や二度ではありません。風邪は年中行事のようになっていました。
もちろん予防対策にも気をつけたいです。ただ、過ぎてしまえば、子育ての思い出の1ページになっていくことも付け加えておきます。うちの場合は小学校の2年生になると、体力がついて、いろいろな菌への耐性もでき、病気の回数はぐっと減りました。
また、もしも看病を身内に頼むことができなければ、今は病児保育の専門機関に頼むという方法もありますね。
もう少しの辛抱です。暖かくなれば、風邪の流行は終わります。
これからも働くママたちを応援していますよ!
(上田晶美)
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