非常食をもって、"もしも"に役立つピクニックをしよう!
Woman.excite / 2017年2月22日 21時0分
いつ起こるかわからない災害のために、避難バッグや非常用持ち出し袋を用意している家庭は多いと思います。でも非常食にも賞味期限があります。
そこで出番がなかったことに感謝しつつも、賞味期限が切れたり、近づいたりした非常食をもってピクニックに出かけませんか? じつはこのピクニックを体験することによって、いざという時に役立つことがたくさんあります。
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■ピクニックでチェックすること
カセットコンロやテントなどの器具は、非常時に備えていてもいざというときに使い方がわからなかったり、故障に気づかなかったりということがあります。
また、ツナ缶にティッシュを入れるとランプがわりになるアイデアが最近話題になりましたが、実際にやってみると意外と難しかったです。
そこで、ピクニックではこんなことをチェックしてみましょう。
・避難用リュックの重さで実際に歩くことができるか
・テント、カセットコンロなど器具を使うことができるか
・避難用リュックの中身は、自分の家族に適した内容か
・非常食ですぐに調理できたか
・用意した非常食は大人も子どもの口にも合うのか
・非常食の量や食事のバランスは良いか
・ホイッスルを子どもが吹くことができるか
・外で過ごすにはどのような防寒具が必要か
ピクニックにはあまり適さない季節に実行する場合は、かえって少し厳しい状況で食事をすることで、子どもにも災害に対する意識を与えるきっかけになるでしょう。
ピクニックに行ってみると、本当に必要なものが見えてきます。ただし、あくまで「レジャー」として行うものなので、寒さ、暑さといった対策は万全に。
公園やキャンプ場だけでなく、庭やベランダでもOK! ただし、火を扱う場合は、コンロなどの使用が許可されているか、事前に申請が必要かといったことも確認しましょう。
■子どもと試行錯誤した結果が役立つ
ピクニックといっても、特別なことをするわけではありません。実際にお湯をわかして、レトルトカレーや非常食を外で食べるだけ。これなら、ベランダでも手軽に行えるのではないでしょうか。
またカセットコンロがあれば、手軽に火を起こせると思うかもしれません。しかし、試してみるとわかりますが、外では風があり、うまく火がつけられないことも多々あります。親子で、火がつかない場合はどう工夫するべきか? 野外でコンロを固定させるにはどうすればいいか? を考えてみましょう。
紙やプラスチックの食器を用意している場合は、この上にラップをして使います。最初は食べにくいかもしれませんが、非常時には覚えておきたいポイントです。知識としてわかっていても、持ち出し袋のなかにラップがなかった、ということは多々あるので、マニュアルをひとつずつ実行する気持ちで行うといいかもしれません。
こうしたことを子どもと一緒に考えながら、試行錯誤して得た経験は、「もしも」のときに役立ちます。
■恐怖心ではなく、「楽しむ」
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災害は命を脅かす危険があり、しばらくは不便な生活を強いられることもあります。
このことは子どもにも知っておいてほしいものですが、この部分だけを強調しては、恐怖心のみが残ってしまうかもしれません。だからこのピクニックでは、子どもが楽しめる要素も盛り込んであげましょう。
たとえば、水を注ぐだけでごはんが食べられるアルファ米なら、子どもにも簡単に調理できます。どのようにごはんができあがるのか、実際に自分で作りながら観察するだけでも、実験感覚で楽しめるのではないでしょうか。
石灰と水の化学反応を利用した、ひもを引っ張るだけで食べることができるレトルト。冷たかったレトルトがあっという間に温かくなるなんて、小さな子には手品のように見えるかもしれません。
この防災ピクニックは、「成功」である必要はありません。失敗したこと、足りなかったもの、できなかったことを気づくことがないよりも大切です。
だから終わったあとは、ぜひ体験して思ったことを子どもと話し合ってみましょう。そして、失敗したことやどんなものがあったほうがいいか紙に書いてもらい、そこで提案されたものを一緒に買いに行きましょう。
持ち出し袋のチェックはママにとっても面倒なことかもしれません。大きな災害が起きない限りはつい後回しにしてしまいがちです。でもいつ起こるかわからないのが災害です。災害について家族で話したり、キャンプなど楽しめる工夫をしながら、万が一に備えたいですね。
(藤井蒼)
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