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<Wコラム>韓国人は「血液型別性格」が大好き、O型のいない「B1A4」

Wow!Korea / 2014年7月21日 8時42分

グループ「B1A4」

九州大学で社会心理学を研究する縄田健悟氏は、先日、「血液型と性格の関連性に科学的根拠はない」とする解析結果を発表した。ただ、日米両国で約1万人を対象にした意識調査をベースにした統計学的な分析による発表である。

これまでも世界各国では「血液型性格説に科学的な根拠はない」という論文が発表されており、厚生労働省も「血液型は職務能力や適性とは全く関係ない」としている。

日本で「血液型別性格」や「血液型占い」などが支持されるようになったのは1971年に能見正比古 (のみまさひこ) 氏が発刊した書籍 「血液型人生論」(角川文庫)がきっかけだとされている。

そして、お隣の韓国でもこの書籍が翻訳出版され、その後もテレビ番組などで取り上げられたことで一気に国民的なオカルト思想として普及した。

今や日本以上に「血液型別性格」に敏感な国で、韓国人の75%が血液型と性格に密接な関係があると答えいるという。

日本同様、飲み会や合コンなどでも定番のネタとなっており、「恋人の血液型と相性」をめぐるトークも日常的に聞こえてくる話だ。

また、エンターテインメント業界でも血液型にまつわるコンテンツが度々製作されており、映画界では2004年にイ・ドンゴンが主演した「B型の彼氏」、ドラマ界では2010年のペ・ドゥナ主演のドラマ「サムデイ」が有名だ。

K-POP界でも女性歌手キム・ヒョンジョンの「B型男」(2004年)や「江南(カンナム)スタイル」でお馴染みの「サイ(PSY)」の「人生劇場-A型」(2005年)、ガールズグループ「f(x)」の「NU ABO」 (2010年)など多数の楽曲がリリースされている。

人気急上昇の男性アイドルグループ「B1A4」のアーティスト名も血液型の人数から由来している。さらに、テレビバラエティー界でも「U-KISSのバンパイア」(2010年)など、「血液型別性格」をコンセプトにした番組が放送されている。

このように日本と並ぶ世界2大「血液型オカルト国」の韓国だが、もちろん日本同様、特定の血液型の人に先入観を持ってしまうことが社会問題となることもあるので注意が必要だ。

一方、「血液型別性格説」のように科学的に未確認の主張も、時の経過とともに人々に受け入れられるケースがあるだろう。16世紀、ニコラウス・コペルニクスが唱えた「地動説」や17世紀にアイザック・ニュートンが裏付けた「万有引力の法則」などがいい例だ。

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