オプト社長CEO ・金澤大輔「広告事業とDXを組み合わせて、顧客視点の新たなマーケティングを生み出す」
財界オンライン / 2024年4月18日 18時0分
「デジタル化が進展し、広告主の皆様のリテラシーが高まる中、広告代理店のありたい姿も変わってきている」
今はデジタル化、マーケティング、AI(人工知能)活用は経営課題そのものとなり、企業の経営陣が最重要視する分野だ。
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金澤氏はこの3年、顧客のDX(デジタルトランスフォーメーション)やIX(インダストリアルトランスフォーメーション)に携わってきた経験を持つ。「業界によって広告とは全く違う仕事の進め方、考え方があるのだと痛感した」
広告の場合は、まずは顧客からの要望にいかに寄り添い、速く応えるかが重視されがちだが、DX、IXでは自分たちで課題を発見して、顧客のエンドユーザーまでも見据えた提案をしなければならない。「広告事業に、そのエッセンスを加えて、広告主の皆様に価値を提供することに挑戦したい」
金澤氏の就任と同時に、オプトは持ち株会社傘下の4社を統合し、新たなスタートを切った。顧客側でデータの統合が進む中、その活用を提案する立場を明確にすべく機能を集約した。
「これまでオプトはグループの〝しんがり〟で、守りを固める立場だったが、今後は先陣を切り、牽引する立場になる」
今はデジタル化の影響でグーグルなどのプラットフォーマー、コンサルティング会社、アマゾンなどの小売り業者が広告業界に進出してきている。その中でどう強みを発揮していくのか。
「私たちは『先義後利』でお客様、エンドユーザーに長期に寄り添う会社。顧客視点でLTV(顧客生涯価値)の最大化を目指す新たなマーケティングを生み出していきたい」
テレビ制作会社を経て、アルバイトとしてオプトに飛び込んだ。不動産業界担当の事業部長を務めていた時期にリーマンショックで顧客が倒産、資金回収に奔走した。「自分たちだけが成長するのではなく、お客様の事業成長に貢献できていなければ意味がない」と心に刻んだ。
「企業の皆様の活力を元に、私たちも成長していきたい」と力を込める。
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