民進党代表選

民進党は15日、臨時党大会を開き、新しい代表に蓮舫氏(48)を選出した。蓮舫氏は「国のあり方を持って、あらためて選んでもらえる政党にしていく」と決意を語った。(2016年9月15日更新)

[写真] 民進党の新代表に蓮舫氏「選んでもらえる政党に」前原・玉木両氏に大差 / THE PAGE

蓮舫氏の二重国籍問題

(写真)夕刊フジ

民進党代表戦を前に、蓮舫氏の二重国籍疑惑が浮上し、二転三転する対応が波紋を広げた。

経緯

8月11日 徳島文理大学の八幡和郎教授が指摘

徳島文理大学の八幡和郎教授がネット上で、蓮舫氏が二重国籍を維持できる可能性に言及、「二重国籍でないことを証明し、説明すべき」と指摘。

いつの時点かはっきりしないが、蓮舫氏は日本国籍を選択し、斉藤蓮舫になったということだろうか。このときに、中華民国籍を放棄する必要があるが、その旨を日本の役所に宣言すればよいので、その証拠を示す必要はなさそうで、二重国籍を維持していても日本の役所は把握できないはずだ
8月24日 夕刊フジが問い合わせ

夕刊フジが文書にて事実関係の問い合わせを行う。

8月27日 蓮舫事務所からの返答

蓮舫事務所からの返答は「法律改正で二重国籍となったのではなく、日本国籍を取得しました」というものだった。

 蓮舫事務所は、夕刊フジ編集局の問い合わせに対し、「法律改正で二重国籍となったのではなく、日本国籍を取得しました」と返答している。
 民進党は改めて、蓮舫氏の「国籍放棄の証明」を、放棄日も入った文書で、党員や国民に対して示す責任がある。
9月2日 産経新聞によるインタビュー

産経新聞によるインタビューで台湾籍の有無を問われ、「質問の意味がわからない」と返答した。

--台湾籍はないということでいいのか
 「すいません、質問の意味が分かりません」
9月3日「ウェークアップ!ぷらす」に出演

日本テレビ系「ウェークアップ!ぷらす」に出演し「(台湾)籍を抜いている」「私は生まれたときから日本人です」と発言。

蓮舫氏は3日午前の日本テレビ系「ウェークアップ!ぷらす」に出演し、司会者から台湾と日本との「二重国籍」を疑う指摘があることを問われ、「(台湾)籍を抜いている」といい完全否定した。
9月5日 蓮舫氏事務所「現在確認中」

蓮舫氏事務所、産経新聞の取材に「現在確認中」と答える。

 「現在確認中」
 蓮舫氏の事務所は5日夜、台湾籍を抜いた具体的な時期について、産経新聞の取材にこう答えたという。これは驚くしかない。
9月6日「確認が取れない」と一転

会見で、台湾籍が残っているか「確認が取れない」と一転、除籍手続きを取る。

高松市内で6日に行った会見で、台湾籍が残っているかについて、「なお確認が取れない」とその可能性を一転して認めた。台北駐日経済文化代表処でこの日に確認の手続きをしたとし、同時に、念のためだとして、台湾籍を放棄する除籍の申請書類を提出したことも明らかにした。
9月7日 インタビューで改めて否定

産経新聞などのインタビューで、「二重国籍」疑惑を改めて否定。法律上は問題ないとの認識を示した。

この件について、蓮舫氏は7日、産経新聞などとのインタビューで、「二重国籍」疑惑を否定したうえで、「未成年の場合には父か母、両親と(手続きを)行うとなっており、整合性がある」といい、法律上は問題ないとの認識を示した。
9月8日 Facebookで「私は日本人です」

Facebookで「私は日本人です」と再度台湾籍の放棄をアピール。
だが、平成9年の雑誌インタビューで「私は台湾籍」と発言していることが判明。

「私は日本人です。日本で生まれ、日本で育ち、日本の風土で育てられ、日本で結婚し双子を育ててきています。そして、我が国のために働きたいと国会議員として仕事をしています。日本を良くするために、まだまだ努力をしようと強く思っています」
当時、29歳の蓮舫氏は「(私は)日本のことしか知らないし、日本語しか話せない。それが自分の中でコンプレックスになっていました。だから自分の国籍は台湾なんですが、父のいた大陸というものを一度、この目で見てみたい、言葉を覚えたいと考えていました」とインタビューに答えていた
9月11日「二重国籍疑惑はない」

記者会見で「二重国籍疑惑はない」と台湾籍を1985年に放棄したとの説明を行う。

民進党の蓮舫代表代行は11日、東京都内で記者会見し、日本と台湾の「二重国籍」と指摘されていることについて、「二重国籍疑惑はない。私は日本人だ」と述べた。
9月13日 台湾籍が残っていたことを記者会見で陳謝

台湾籍が残っていたことを記者会見で陳謝。選挙戦からは撤退しないとの意向を示す。

蓮舫氏は記者会見で「17歳の時に日本国籍を取得した。あわせて父と一緒に台湾籍を抜く作業をしたという認識だった」と経緯を説明した。「当初から発言が一貫性を欠いたことに対してもおわび申し上げる」とも語った。
「二重国籍ではない」とするこれまでの説明を覆した形で、自らの「記憶の不正確さによって様々な混乱を招いた」として陳謝した。蓮舫氏としては、現在進めている台湾籍を抜く手続きが完了すれば「すべてこの問題は終わり」との認識だ。

蓮舫氏の出馬表明

岡田代表の不出馬を受け、まずは蓮舫代表代行が代表選立候補を表明。当選すれば、同党初の女性党首となる。

蓮舫氏
民進党代表代行
主な経歴:内閣府特命担当大臣、内閣総理大臣補佐官、参議院東日本大震災復興特別委員会委員長
外国人特派員協会で会見(8月23日)

蓮舫氏は会見で、「民進党になってから初めての代表選挙に挑戦する」と改めて宣言。