寛一郎が、壮大な歴史スペクタクル映画『シサム』(※シサムの「ム」は小文字表記が正式)の主演を務めることが決定した。今秋、全国公開される。
本作は、“蝦夷地(えぞち)”と呼ばれた現在の北海道を領有した松前藩が、アイヌとの交易をおこなっていた史実をもとに、アイヌと和人(シサム)との歴史を描いた人間ドラマ。江戸時代前期の北海道の大自然を舞台に、激動の歴史の渦に巻き込まれた武家の若者が異なる文化や風習に触れ、それらを理解することによって己の人生を見つめ直してゆく姿を描く。
寛一郎は、蝦夷地に赴き、異なる文化や風習に触れることで、アイヌの持つ精神や理念に共鳴してゆく武家の若者を演じる。脚本を「結婚できない男」やNHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」の尾崎将也、監督を「タイムスクープハンター」『劇場版 タイムスクープハンター-安土城最後の1日-』などの中尾浩之が手掛ける。アイヌと和人が共生してきたという認識をもつ北海道白糠町で多くの場面が撮影され、セット建設から撮影まで、町からの全面支援・協力のもと製作された。
もともとアイヌ文化に興味があったという寛一郎は「一月半ほど白糠町にお世話になりましたが、食べ物も気候も素晴らしく、町の皆さんにもたくさん協力をしていただいたことで映画が完成したと思っています。僕は和人の役でしたが、役を通して、アイヌという文化をたくさん見られた気がします。アイヌの文化にここまで着目して描いている作品は多くはないと思いますし、時代劇でありエンタテインメント作品になっています」と作品をアピールした。(今井優)
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