昨年のカンヌ国際映画祭で評判を呼んだトッド・ヘインズ監督の映画『May December』の邦題が『メイ・ディセンバー ゆれる真実』に決まり、7月12日に日本公開される。衝撃のゴシップで世間を騒がせたグレイシー（ジュリアン・ムーア）と、グレイシーを題材にした映画の主演に決まって彼女の家を訪れた女優エリザベス（ナタリー・ポートマン）という二人の女性の姿を時にコミカルに、時に真摯に描いたドラマだ。
グレイシーは36歳の頃に13歳の少年ジョーと不倫し逮捕され、彼との子供を刑務所で出産、その後ジョーと再婚したというスキャンダラスな人物。それでも20年以上たった今も、二人は仲良く暮らしている。そこへやって来たのが、メソッド演技法（徹底的なリサーチの上で精神や肉体を改造し、役柄に自分自身を完全に没入させる演技法）で役づくりに取り組む女優のエリザベスだ。エリザベスが執拗にグレイシーの過去や精神に迫ることで、グレイシーたちもあらためて自分たちの過去と向き合わざるを得なくなっていく。
「メイ・ディセンバー」とは「年の離れた」という英語の表現で、同様のスキャンダルは1990年代に実際にアメリカで起きている。（編集部・市川遥）
映画『メイ・ディセンバー ゆれる真実』は7月12日よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開
【関連情報】
・【画像】13歳で36歳の女性と関係を持ったジョー（右）
・女性キャスターが生放送中に自殺…何が彼女をそうさせたのか
・胸の部分がズレてる！『ゴーン・ガール』女優の不思議なドレスが話題
・『スパイダーマン』ゼンデイヤ、ジャケットの下に何も着用せずプレミア登場
・『スタンド・バイ・ミー』元子役、「僕に性的虐待したハリウッドの小児性愛者二人の実名を発表するつもりだ」
・『スター・ウォーズ』アナキン子役、35歳になった現在…精神科に入院中も回復の兆し