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『マッドマックス』悪役クリス・ヘムズワースの鼻は義鼻だった!装着に約4時間

シネマトゥデイ 映画情報 2024年4月17日 7時3分

 映画『マッドマックス:フュリオサ』(5月31日全国公開)のメインキャストに名を連ねるクリス・ヘムズワースが、劇中で演じている悪役・ディメンタス将軍のビジュアル、シリーズの生みの親であるジョージ・ミラー監督とのタッグについて語った。

 世界の崩壊から45年後を舞台に、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場した義手の女戦士フュリオサ(アニャ・テイラー=ジョイ)の若かりし頃を描く本作。クリスふんするディメンタス将軍は、無数のバイカー軍団を率いるフュリオサの宿敵だ。

 『マッドマックス』シリーズは、狂気のビジュアルも見どころの一つ。ディメンタス将軍の見た目も試行錯誤を重ねて、終末世界を統治する“暴君”らしさを表現した。クリスによると、ディメンタス将軍の鼻は義鼻だといい「つけたりするのに約2~4時間かかった」と裏話を明かす。

 「このキャラクターは、僕の見た目とは大幅に異なる必要があった。ジョージにはとても具体的なイメージがあり、義鼻、傷、歯、コンタクトレンズ、かつら、ひげなど何週間も試行錯誤を繰り返した。時には、『ホビット』の世界に少し入り込みすぎていて、ジョージは 『ホビットとハリー・ポッターが融合したみたいだね。少し地球に戻そう』と言っていたよ(笑)」

 クリス曰く、ミラー監督はディメンタス将軍を描くにあたり、暴力や支配によって強大な権力を誇示した独裁者や歴史上の人物についてよく語っていたという。「彼らは神のようなもの、全知全能のものを見せようとする意識を持っていた。ジョージは、ローマの彫像や皇帝などにも言及して、横顔の写真を持っていた」

 先日公開された新ビジュアルでは、赤いマントをなびかせたディメンタス将軍が描かれており、クリスは「華やかさをすべて削ぎ落とし、この世界における最も魅力的な皇帝の姿とは、どういうものだろうかと考えた。だから、彼はマントを持っているんだ」とその意味を語る。

 「これほど自分の顔や姿を深く掘り下げ、再現する機会はこれまでなかった」と続けたクリスは、『マッドマックス』シリーズへの参加は「とても特別なこと」だと強調した。「子供時代を通してずっと、何らかのかたちでこの映画を観ていた。とても鮮明でノスタルジックな思い出がある。特に1作目だ。僕の父はオートバイのレースをしていて、あの映画でたくさんスタントワークをした多くのスタント・ライダーたちを知っていた。そして、(1作目は)父が大好きな映画のひとつだった。オーストラリア人として、見逃すことはできないよ」

 撮影中も話し合いの時間を設けるなど、ミラー監督はキャストの意見を積極的に取り入れた。クリスは、「ジョージが僕たちに指し示すことに大きな自信を持っているのは、彼が2年前から、あるいは(僕たちが関わったときからではなく)14年前に脚本を書いたときから思い描いていた、大きな計画の一部だから。45年前、彼はこのフランチャイズを始めた。これからも、そういう人たちと一緒に仕事がしたいよ」とミラー監督とのタッグを振り返っていた。(編集部・倉本拓弥)

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