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「予告編に映っていた女優が本編に出ていない」虚偽広告で訴えたファンがスタジオと和解

映画.com 2024年4月21日 12時0分

 訴訟大国として知られるアメリカだが、お気に入りの女優が本編からカットされているとしてユニバーサルを訴えていた映画ファンふたりが、和解に至ったことが明らかになった。

 ピーター・ローザとコナー・ウールフは、ダニー・ボイル監督のロマンティックコメディ「イエスタデイ」の予告編に惹かれ、アマゾンで同作をレンタルしたという。彼らの目的は、予告編に映っていたアナ・デ・アルマス(「ブロンド」「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」)の姿を見ることだったが、本編から彼女の登場場面はカットされていた。ショックを受けたふたりは、同作を配給したユニバーサルの「虚偽広告」によってレンタル料をだまし取られたと2022年に訴訟を起こした。

 映画予告編は通常「商業的な演説」とみなされるため、当初は却下されるものと思われていた。しかし、連邦裁判官は虚偽広告の対象から免除されるべきではないとの判断を示し、裁判の進行を許可している。

 そしてこのほど、双方は和解に漕ぎ着けた。内容は非公開となっているが、原告の弁護士がカリフォルニアの司法制度がハリウッド贔屓であると不満を洩らしていることから、金銭的な保証は得ることはなかったと考えられる。一方のユニバーサルも、弁護費用に数十万ドルを費やしている。

 原告が損失を被ったと主張するレンタル料はそれぞれ3ドル99セント。そのために、多くのコストが費やされたことになる。

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